レビュー

カスタマイズ性の高いタブレット端末向け仮想キーボードソフト「ちーたんタッチボード」

用途に合わせてレイアウトを切り替え、ショートカットを登録したアプリ特化レイアウトも

「ちーたんタッチボード」v0.10

 「ちーたんタッチボード」は、Windows タブレット向けに開発された仮想キーボードソフト。Windows XP/Vista/Server 2008/7/Server 2008 R2/8/Server 2012/8.1/Server 2012 R2に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、動作には.NET Framework 4が必要。

 本ソフトの最大の特長は、キーレイアウトを柔軟にカスタマイズできる点。「ちーたんタッチボード」には“通常レイアウト”のほか、タブレットを縦持ちして親指でキーを操作する状態を想定した“親指用レイアウト”、マウスカーソルの移動に特化した“マウスパッド”、「Excel」の操作に便利そうな“テンキー”があらかじめ収録されており、用途に応じてキーボード右上にある横矢印キーでレイアウトを切り替え可能。

 さらに、別途配布されている「ボードパッケージ」をインストールすることにより、キーボードレイアウトを追加することもできる。たとえば、“ゲームコントローラー”は左に十字キー、右に[Q][W][A][S]などのキーを配した分割型レイアウトになっており、アクションゲームなどの操作に適している。また、ペイントツールの操作に特化した“ペイントショートカット”なども便利そうだ。本ソフトでは[Ctrl]+[C]といったキーコンビネーションをソフトウェアキーへ割り当てることもできるので、“ペイントショートカット”のような特定のソフトに特化したショートカットパッドも作成できる。

 もちろん、自分で一からレイアウトを作成することも可能。JSON形式の設定ファイル(“.settings”ファイル)を編集することでキーを追加・削除したり、キーの位置やサイズを調整できるようになっている。「ボードパッケージ」には、本ソフトの作者・おのでら氏自身がタブレットでの利用を想定して作成した“おのでらカスタム1”も収録されているので、自作レイアウトを作成する際には参考にするとよいだろう。

マウスカーソルの移動に特化した“マウスパッド”
ペイントツールの操作に特化した“ペイントショートカット”

 そのほか、IMEの状態によってキーボードの色が変わる機能などを備えるのも便利。テキストの入力ミスが減らせそうだ。また、キーの表示倍率を調整したり、キーボードの不透明度を変更したり、キーボードへ背景を設定するといったことも可能。お気に入りのキャラを背景にあしらった“萌えキーボード”などを作ってみるのも一興だろう。

IMEの状態によってキーボードの色が変わる
設定画面。設定ファイルを編集すれば、より柔軟にカスタマイズできる

ソフトウェア情報

「ちーたんタッチボード」
【著作権者】
おのでら 氏
【対応OS】
Windows XP/Vista/Server 2008/7/Server 2008 R2/8/Server 2012/8.1/Server 2012 R2
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.10(14/04/15)

(柳 英俊)