レビュー
ファイルの選択ダイアログにおけるフォルダの移動を支援する「Folders Popup」
マウスの中ボタンでパスを切り替え。「コマンドプロンプト」でも利用可能
(2014/5/28 11:10)
「Folders Popup」は、「エクスプローラ」やファイルの選択ダイアログにおけるフォルダの移動を支援するタスクトレイ常駐型ソフト。Windows XP/7/8に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。
本ソフトは、マウスの中ボタンクリックであらかじめ登録済みのフォルダや、特殊なフォルダ(デスクトップ、ドキュメント、ピクチャ、マイコンピュータ、マイネットワーク、コントロールパネル、ごみ箱)を開くためのメニューを表示するツール。デスクトップ、「エクスプローラ」、ファイルの選択ダイアログなど、Windowsのグラフィカルシェルでならばどこでも利用できる。
たとえばデスクトップで利用すると、指定したフォルダを「エクスプローラ」で表示することが可能。「エクスプローラ」で利用すると、指定したフォルダへ移動できる。なかでももっとも重宝するのが、ファイルを選択するときなどに利用するダイアログ(コモンダイアログ)で利用した場合だろう。いつもファイルを保存するのに利用しているフォルダをあらかじめ登録しておけば、すばやくそのパスへアクセスしてファイルを選択できるので便利。
ただし、すべてのコモンダイアログでこのフォルダメニューがそのまま利用できるわけではないので注意。本ソフトはダイアログのタイトルでフォルダへのアクセスを許可するかどうかを管理しており、初回利用時にサポートリストへの登録が必要になることがある。登録作業は簡単で、[Add This Dialog Box to the supported list]というメニューを選択するだけでよい。設定画面が現れ、ダイアログのタイトルをサポートリストへ追加できる。この設定画面では、そのほかにもフォルダの追加やフォルダメニューのカスタマイズなどが可能。フォルダメニューにセパレーター(区切り線)を設けたり、フォルダの表示順序を変えたりすることができる。
また、本ソフトはキーボードでの利用でも考慮されている。たとえば、フォルダメニューへは[Windows]+[Shift]+[K]キーでアクセス可能。このキーコンビネーションは設定画面にある[Option]ボタンを押すと現れるダイアログでカスタマイズすることもできる。さらに、このダイアログに用意されている“Display Numeric Menu Shortcuts”オプションを有効化しておけば、フォルダメニューに上から番号が振られ、数字キーでフォルダを選択できるようになる。
そのほかにも、「コマンドプロンプト」をサポートするのが非常に便利。「コマンドプロンプト」でフォルダメニューを呼び出してフォルダを選択すると、“CD”コマンドが自動実行され、カレントフォルダが指定したフォルダへ切り替わる。
ソフトウェア情報
- 「Folders Popup」
- 【著作権者】
- Jean Lalonde 氏
- 【対応OS】
- Windows XP/7/8(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.2.7(14/04/25)