いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】URLを勝手にリンク化しないで!エクセルに入力したURLやメアドの自動ハイパーリンク化を防止するテク

 Excel(エクセル)は、仕事や普段の生活で使う機会の多い、最も身近なアプリケーションのひとつです。しかし、「イマイチよくわからないまま使っている」「実は少し苦手……」という人も多いのではないでしょうか? この連載では、いまさら人に聞けないけど、知っていれば必ず役に立つ、Excelを使いこなすためのノウハウを紹介します。

URLやメアドが自動でハイパーリンクになってほしくない時もある

 Excelで名簿などを作成するときに、セルにURLやメールアドレスを入力する機会があると思います。初期設定の状態では、URLやメールアドレスを入力すると、自動でハイパーリンクになるようになっています。

 ハイパーリンクは、シートからURLに直接アクセスしたいときや、メールを直接送りたいときには便利ですが、セルを編集したいときや、セルに入力された内容をコピーしたいときなどには、勝手にブラウザーやメールアプリが起動してしまって不便に感じることもあります。

 今回は、セルに入力したURLやメールアドレスからハイパーリンクを削除する方法と、ハイパーリンクにしないように設定する方法を解説します。

テクニック1:自動で設定されたハイパーリンクを削除する

 最初に解説する方法は、入力したURLやメールアドレスがハイパーリンクになっている状態から、ハイパーリンクを削除する方法です。

 他の人に送るブックではハイパーリンクにしておき、自分の手元に残すブックではハイパーリンクを削除しておきたいというように、設定をその都度変えたいときに便利です。

 名簿に入力したメールアドレス(①)からハイパーリンクを削除する例を見てみましょう。

 まず、ハイパーリンクを削除したいセルまたはセル範囲を選択します。ここでは、セル範囲I2:I15(②)を選択します。

 選択したセル範囲の上で右クリック(③)すると、メニューが表示されます。このメニューの[ハイパーリンクの削除](④)をクリックします。

 すると、設定されていたハイパーリンクが削除されます(⑤)。

テクニック2:常にハイパーリンクにならないように設定する方法

 もう1つのテクニックは、URLやメールアドレスの形式の文字列を入力しても、常にハイパーリンクにならないように設定してしまうというものです。

 このテクニックを使うと、新規で作成されるブックではすべて、ハイパーリンクが設定されないようになります。

 Excelを起動し、任意のブックを開いて[ファイル]タブ(①)をクリックします。

 次に表示される[情報]画面の左側にある[オプション](②)をクリックします。

[Excelのオプション]ダイアログボックスが表示されます。[文章校正](③)→[オートコレクトのオプション](④)をクリックします。

 [オートコレクト]ダイアログボックスが表示されます。[入力オートフォーマット]タブ(⑤)をクリックし、[インターネットとネットワークのアドレスをハイパーリンクに変更する]のチェックボックスをOFF(⑥)にしたら、[OK](⑦)をクリックします。

 これで、ハイパーリンクにならないように設定できました。[Excelのオプション]ダイアログボックスは[キャンセル]か右上の[×]をクリックして閉じてしまって構いません。

 一点注意しておいていただきたいことは、この設定をしたあとにセルに入力されるURLやメールアドレスには、ハイパーリンクが設定されなくなりますが、すでに作成済みのブックに入力されているURLやメールアドレスのハイパーリンクが削除されるわけではないということです。作成済みのブックでもハイパーリンクが不要の場合は、テクニック1の手順を参考にして、ハイパーリンクを削除しましょう。

ハイパーリンクを適切に設定してブックをより使いやすくしよう!

 今回は、設定されたハイパーリンクを削除する方法と、常にハイパーリンクにならないように設定する方法を解説しました。

 自分の業務の内容に合わせてハイパーリンクの設定を適切に行い、より効率的にブックを使えるように工夫してみてくださいね!