#モリトーク

第131話

「The Great Suspender」のアップデート手順

 前回の第130話では、「Google Chrome 45」とメモリ解放系の拡張機能が干渉してしまうトラブルをレポートした。その後、「Tab Memory Purge」での症状は作者も指摘する通り、「Google Chrome」がv45.0.2454.93へとアップデートしたことで解消。

 また、「The Great Suspender」で発生していた不具合はそれ本体のバージョンアップで修正されている。ただし、「The Great Suspender」はそのほかの拡張機能と違ってオートアップデートが働かないので、その手順や注意点をまとめたい。

「Google Chrome 45」との相性問題を解決し、新しいテーマも追加した「The Great Suspender」v6.21

 「The Great Suspender」を最新版へとアップデートするには、「Google Chrome」の管理画面からアンインストールしなければならない。アンインストールとなれば当然、ホワイトリストやセッション履歴といった設定項目がすべて削除されてしまう。ホワイトリストに登録されたURLはそのままテキストとしてコピーしておけば、再インストール後に貼り付けるだけで復元することが可能だ。

 一方、セッション履歴のデータはTXTファイルへ出力できるものの、インポート機能が存在せず、再インストール後に復元したい場合はそのTXTファイルに記述されたURLを手動で開くしかない。それはさすがに手間なので、セッションを復元した上で「Google Chrome」のブックマークに一括登録するのがオススメ。

 これらの準備が整ったら、休止中のタブをすべて解除したあとに「The Great Suspender」をアンインストール、“Chrome ウェブストア”から再インストールしよう。筆者が試した非公式な手法を紹介しておくと、休止中のタブが含まれるウィンドウを解除しないまま閉じ、「The Great Suspender」を再インストールしたあとに、そのウィンドウを「Google Chrome」の履歴から復元することでも移行可能だった。

 なお、「The Great Suspender」は旧バージョンでもオートアップデートを停止したことがあるので、汎用的なアップデート手順として覚えておくとよいだろう。

(中井 浩晶)