週末ゲーム

ロボット3Dアクションゲーム「壱越」

ショットとソードで敵機を撃破!パイロット気分が楽しめる3Dアクション

(10/06/25)

タイトル画面

 『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、選び抜いた良作を毎週紹介していく。今回は、人型ロボットを操って敵機を撃破していく3Dアクションゲーム「壱越」を紹介しよう。

マップ内の敵機を撃破するステージクリア型の3Dアクションゲーム

敵機や障害物をショットとソードで破壊していく3Dアクションゲーム敵機や障害物をショットとソードで破壊していく3Dアクションゲーム

指定されたターゲットをすべて破壊しボスを倒すのがステージクリアの条件だ指定されたターゲットをすべて破壊しボスを倒すのがステージクリアの条件だ

ステージ開始前のブリーフィングではターゲットの位置など重要な情報が表示されるステージ開始前のブリーフィングではターゲットの位置など重要な情報が表示される

 「壱越」は、人型ロボットのパイロットとなってショットとソードを駆使しながら、マップ内にいる戦車やヘリ、砲台を撃破して全4ステージのクリアを目指す3Dアクションゲーム。市街地や山岳、砂漠など多彩な地形で建物などの遮蔽物や高低差を使った駆け引きが楽しめるほか、ソードによる近接攻撃を中心とした戦い方や、ショットで離れた場所から慎重に狙うなど、自分に合った方法で戦えるのが面白い。視点のタイプは、基本的にTPS(Third Person Shooter:三人称視点シューティング)となっているが、FPS(First Person Shooter:一人称視点シューティング)にも変更できるようになっている。

 ゲームの目的は、各ステージごとに決められた敵機や障害物をすべて破壊すること。破壊対象はステージごとに異なり、スタート前に表示されるブリーフィング画面で確認できる。基本的な流れは、ブリーフィングで提示された“ターゲット”をすべて破壊すると画面右上のレーダーに緑の二重丸が出現し、そこに移動するとボスが登場。ボスを撃破するとステージクリアとなる。ちなみに、ブリーフィングではボスの弱点も示されるので、面倒だからと見るのを飛ばさないようにしよう。

 また、敵機の攻撃を受けると画面右上に表示される残りエネルギーが減り、エネルギーがゼロになるとゲームオーバー。コンティニューは用意されているが、ゲームオーバーになったステージの最初から再開となる。

 操作は、カーソルキーの前後で前後移動、左右で旋回、[Z]キーでジャンプ、[C]キーで近距離攻撃用のソード、[Shift]キーで遠距離攻撃用のショット、[X]キーで敵の攻撃を防ぐガードとなる。カーソールキーの前後は同じ方向にすばやく2回入力すると、ダッシュおよび飛び退きとなり通常よりも高速な移動が可能。敵弾を避けるときに有効だ。また、左右にすばやく2回入力すると急速旋回となる。背後にいる敵機を攻撃したい場合に活用したい。

 さらに、ジャンプはボタンを押す長さによって高さを変化させることができ、ソードは連続してタイミングよくボタンを押すとコンボとなって威力が増加。ほかにも、着地に合わせてソード攻撃をすると威力が高まるなど、さまざまなテクニックが用意されている。敵機の数は多く、またボスは非常に耐久力が高いため、攻撃の威力がアップする技はできる限り身につけておきたい。

 なお、[P]キーでポーズとなるが、ここで表示されるメニューから“Show map”を選ぶとマップモードに画面が切り替わる。このモードでは、ステージの全体図、自機、敵機、破壊すべきターゲットの位置が確認可能。ターゲットがすべて破壊されている場合はボス発生地点が表示される。ターゲットや自分の位置がわからなくなったときに便利だ。

ソードは攻撃範囲は狭いが威力が大きいのが魅力ソードは攻撃範囲は狭いが威力が大きいのが魅力

ボスは攻撃力、耐久力ともに高い。慎重に戦うことが大切だボスは攻撃力、耐久力ともに高い。慎重に戦うことが大切だ

ロックオンの仕組みを覚えてキッチリと攻撃を当てよう

 本ゲームでは、離れた場所からでも敵機にダメージを与えられるショットが攻撃の中心となる。それだけに覚えておきたいのがロックオンの仕組みだ。基本的には、視界にいる敵機のうち、自機に一番近い敵機が自動でロックされる。ショットはロックされた敵に向かって発射され、これは移動やジャンプ中でも同じ。そのため、ロックオンしてしまえば敵機に狙いを定め続ける必要はなく、攻撃しながら次の敵機を探したり、安全な場所に移動といったことが可能となる。

 そして重要なのが、ショットのボタンを押しながらソードのボタンを押すと、ロックする敵機を切り替えられること。たとえば、空中から自機を狙うやっかいなヘリなどを先に倒したい場面でこのテクニックは必須だ。立ち止まっていると敵機の標的になってしまうので、移動やジャンプをしながら、やっかいな敵機からロックオンして撃破していく。これがダメージを受けずに敵を倒すための基本的なテクニックと言える。

 このほか、画面上にあるさまざまな情報を把握することも大切だ。画面の上部にあるレーダーは、赤が敵機、黄色が敵弾、青が自機のショットとなっている。白またはオレンジの十字がついた敵機は、現在ロック中の敵機だ。背後から敵弾が飛んでくることもあるので、レーダーはマメにチェックするクセをつけておきたい。このほか、画面の中央付近に矢印が表示されるが、これは画面には映っていないが、矢印が示す方向の近くに敵機がいるという警告。建物に囲まれた場所やボスとの戦闘で役立つ。

 ゲームをクリアする上でポイントになるのは、ボス戦までエネルギーを温存しておくこと。どのステージもボスは耐久力も攻撃力も高く、ノーダメージで倒すのは難しい。それだけに、ボス戦まではダメージを受けないように慎重な戦いをしておきたい。ダメージを受けずに敵機を倒すには、ガードをするクセをつけておくことや、移動しながらの高速旋回で敵の側面や背後に回り込んで攻撃をかわすテクニックを身につけるのが重要だ。

ガードはボスの突進でもダメージを受けない。危ないと思ったらすぐガードだガードはボスの突進でもダメージを受けない。危ないと思ったらすぐガードだ

ステージ2以降では耐久力の高い中ボスが登場。倒さないで無視するのもアリステージ2以降では耐久力の高い中ボスが登場。倒さないで無視するのもアリ

 マップ内にいる敵機を撃破するというシンプルなルールながら、ロックオンや高速旋回、着地の瞬間に威力がアップするソードなど、さまざまなテクニックが盛り込まれており、ロボットのパイロット気分を存分に味わえるのが醍醐味。ジャンプしながら敵機を狙い撃ち、高い建物に着地するといった動きができるようになると非常に気持ちいい。全4ステージとボリュームは多くないが、クリアタイムが記録されるため、より効率よく敵機を倒す流れを考えて何度もプレイしたくなる魅力も備えている。ロボットアクションが好きならプレイして損のない1本だ。なお、最新版ではゲームの標準難易度が“Easy”に設定されているが、敵があまり攻撃してこないので歯ごたえが薄い。操作に慣れたらぜひ“Normal”以上にチャレンジしてほしい。

【著作権者】
越後屋工房
【対応OS】
Windows XP以降(編集部にてWindows Vistaで動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.10(10/06/20)
【ファイルサイズ】
45.5MB

(芹澤 正芳)