Windows 10資格認定試験 徹底攻略!

《第1問:解説》Windows 10のサインインに使えるアカウントは?

 先週の出題「第1問 Windows 10のサインインに使えるアカウントは?」の解答と解説をお伝えする。

 分からなかった人・間違えた人は、ぜひ実際にWindows 10を操作して確認していただきたい。

《第1問》

Windows 10へのサインインに利用できるアカウントの種類はどれですか。(複数選択)

A. Active Directoryアカウント
B. Microsoftアカウント
C. Azure ADアカウント
D. ローカルアカウント
(正解:A、B、C、Dのすべて)

『徹底攻略MCP問題集 Windows 10[70-697:Configuring Windows Devices]対応』第1章<IDの管理>の問1より

 Windows 10では、ローカルアカウント(D)、Active Directoryアカウント(A)、Microsoftアカウント(B)、Azure ADアカウント(C)の4種類のアカウントが利用可能です。

 Windows 7までのOSでは、ローカルアカウントかActive Directoryアカウントのいずれかを使ってログオンしていました。Windows 8でMicrosoftアカウントが追加され、Windows 10ではさらにAzure ADアカウントも追加されたため、4種類のアカウントが利用可能になっています。

 各アカウントの種類の概要は以下のとおりです。

●ローカルアカウント
 コンピューターのローカルに作成するアカウントです。「コンピューターの管理」というツールを使って管理します。

●Active Directoryアカウント
 組織内のActive Directoryドメイン上に作成するアカウントです。コンピューターがドメインに参加することによって、Active Directoryアカウントが使用できるようになります。

●Microsoftアカウント
 マイクロソフトが提供する各種Webサービスにアクセスするためのアカウントです。マイクロソフトのWebサイトなどで作成することができます。使用するためにはインターネット接続が必要です。

●Azure ADアカウント
 Microsoft Azureで作成可能な組織アカウントです。Microsoft Azureはマイクロソフトが提供するクラウドサービスで、Azure ADはその中で提供されるディレクトリサービスです。使用するためにはインターネット接続が必要です。

 どのアカウントを利用してサインインするかは、Windows 10のインストール時に指定します。インストール後に、設定アプリから変更することもできます。

Windows 10で追加されたAzure ADアカウントについては、特にしっかりと理解しておきましょう。

第2問のご案内

 「第1問 Windows 10のサインインに使えるアカウントは?」の解説を読み終えた方は、ぜひ「第2問 Windows 10のシステム準備として、OSのインストール&設定後に参照コンピューターで行う作業は?」にも挑戦してください。

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新井 慎太朗(あらい・しんたろう)

株式会社ソフィアネットワークに勤務し、NECマネジメントパートナー所属の講師としてトレーニングへの登壇やコースの開発を行っています。主な担当領域はWindows製品に関するトレーニングで、Windows OSや仮想化に関するMicrosoft認定トレーニングを中心に担当しています。トレーニングに関しても、実機でのデモや実習を交えながら実装における注意点やポイントなどをご紹介しています。また、最近ではWindows製品の技術に関するWebの記事を連載していますので、そちらの記事でも皆様のお役に立てればと考えております。