声優、金子有希さんと山下まみさんが無料通話アプリ「SkyPhone」を試してみた
登録不要、速度制限下でも快適、さらに“高音質”もウリ
(2016/4/29 00:01)
ネットワークを利用した通話は、すっかり当たり前になった。ゲーム内でのボイスチャットもそうだし、「Skype」での音声通話も定着、それに類ずるアプリやサービスも多い。そのひとつが、今回紹介する「SkyPhone」(iOS/Android対応)だ。
“無料通話ができるアプリ”といえばそれまでだが、音質の高さや登録の簡単さ(アプリを入れるだけ!)など、他のアプリにはない魅力が多い。
弊誌で掲載したレビュー記事も、“CD並み”をうたう音質の高さを中心に反響が高かった。
……ということで、『これだけ反響があるなら、声優さんに通話してもらうしかないでしょ!』と、謎の盛り上がりを見せた編集部。紆余曲折あった末、「SkyPhone」を開発する(株)クアッドシステムさんご協力のもと、「SkyPhone」アプリを声優さんにチェックしてもらうことになった。
今回お願いしたのは、アイドルマスターシンデレラガールズの高森藍子役、たまこまーけっとの常盤みどり役などで活躍中の金子有希さんと、Tokyo 7th シスターズの九条ウメ役やNHK NEWS WEBなどで活躍中の山下まみさんだ。
“インストール→すぐに番号取得”
さて、その模様自体は動画にまとめたので見てもらうとして、「SkyPhone」の特徴自体を紹介しておこう。
音声通話サービスというと、まず面倒な登録が脳裏に浮かぶハズ。
しかし、「SkyPhone」にはそういったものはなく、アプリをインストールして、立ち上げたら即座に「SkyPhone」通話用の8桁の番号を取得できる。
番号は1億通りあり、自由に選ぶことこそできないが、リセットは自由に実行できるため、番号の変更は容易だ。そのため、特定イベント用の使い捨て番号としての使い方もできるし、覚えやすい番号になるまでリトライすることもできる。なおグループトークには対応しておらず、そこはストロングスタイルの通話アプリになる。
そういうアプリなので、金子有希さんと山下まみさんには、QRコードだけを渡し、後はノーヒントで様子を見守っていたのだが、あっさりと番号取得、通話まで進んでいた。
このあたりは動画を見ていただくとよくわかるハズだし、アプリとしては通話機能のみなのでダイヤルして発信だけという簡素っぷり。編集部より収録レポートをよろしくといわれたが、レポートをすることがないほどだ(苦笑)。あるとすれば、サクッと通話まで到達していたことくらいだろうか。
低速なMVNO SIMでも高音質?64KbpsでもOK
さて。通話品質についてだが、64Kbps以上あればよく、速度制限下であっても快適な通話が行なえるし、低速なMVNO SIMの場合であっても同様だ。
設定には“低音質”“高音質”“自動”の3つがあり“自動”の場合は通信状況に応じて、動的に通信量を変更する。ただ“自動”で長時間の通話の場合は音質低下や、途切れる可能性が高くなりやすい。これは帯域が変動する影響が大きく、今後アップデートで安定化を行なうそうだ。開発者によると『より安定させるなら“低音質”がオススメで、通話品質も聴き取りやすい』とか。
そこで動画では“低音質”でのチェックを実行してもらったが、金子有希さんと山下まみさんの動画中での反応からもわかるように、この状態でもとても良好な音質だった。
筆者側のチェックでは、ほどよくカンボジアに旅行中の友人がいたので、「LINE」経由で「SkyPhone」のインストールを促し、「SkyPhone」で通話してみたが、顕著な遅延は体感できず、通話状態もノイズキャンセリングも良好だった。遅延は0.1秒ほど存在しているそうだが、まず気になる人はいないと思われるほど、普通に会話できていた。
通信状況をモニタリングしてみたところ“低音質”時は平均2KB/s(16Kbps)。“高音質”の場合は、平均18KB/s(144Kbps)になった。“自動”はそのときの通信状況によって変動するが、移動しながらの場合は“低音質”、Wi-Fi環境下であれば“自動”か“高音質”と使い分けるといいだろうか。なお音声圧縮にはOpusを採用しているそうだ。
バックグラウンド通話にも対応しており、Webブラウズをしながらおしゃべりをするといったことにも対応している。通知についてもプッシュ対応。アプリを起動させておく必要もないため、電話的な使い勝手も良好だ。
山下まみさんは『ゲームしながら会話できる』と喜んでいたが、これも必要な通信速度は64Kbpsと低い「SkyPhone」ならではといえるだろう。
“特定のやりとり用”“使い捨て番号”もアリ
無料通話アプリが増えてきたことで、SNSでアカウントを使い分けるように、特定のやり取り用として無料通話アプリを用意するのもアリ。『電話番号は教えたくないが、音声通話が必要』になった場合も効果的だろう。
また、ストリーミング配信用の受付番号にする手段もある。この場合は、参加者側も面倒な登録が不要であるため、エントリーしやすいのもメリットになるだろう。
金子有希さんのまとめを借りると『「SkyPhone」をインストールするだけ!』になるのだが、その通りなので、連絡手段のひとつして「SkyPhone」をチェックしてみてほしい。高い確率で気に入るハズだ。
[協力:クアッドシステム]