「WOLF RPGエディター」でワイド・HD画面のゲームを制作可能に。新バージョンv2.20が正式公開

「WOLF RPGエディター」v2.20

1,280×720などの画面サイズでゲームを制作可能に

　SmokingWOLF氏は22日、ゲーム制作ツール「WOLF RPGエディター」の新バージョンv2.20を公開した。本ソフトの公式サイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。v2.20は昨年11月にベータ版が公開されたのち、掲示板での報告などを受けて修正が繰り返され、今回正式版としてリリースされた。

　「WOLF RPGエディター」（通称ウディタ）は、同氏が無償で公開しているWindows用のゲーム制作ツール。RPGの基本的な機能を備えた“基本システム”を搭載しているが、システムを自作する機能も充実しており、基本システムを使わずにゼロからシステムを構築することも可能となっている。そのためRPGに限らず、さまざまなジャンルのゲーム制作に利用されている。

　v2.20では多数の機能追加や仕様変更、不具合修正が行われているが、なかでも注目なのは作成できるゲーム画面のサイズが追加されたことだろう。854×480や1,280×720といったアスペクト比16:9の画面サイズに初めて対応したほか、アスペクト比4:3の画面においても1,024×768や1,280×960など解像度の高い画面サイズが利用可能となった。

　また、音声ファイルの再生時にLOOPLENGTHタグを利用したループ再生が可能になった。「WOLF RPGエディター」製ゲームの海外展開に際して有用な設定なども追加されている。ゲームを制作するエディター機能においても、ファイルの自動バックアップ機能の追加といった改良が施された。

　一方、制作されたゲームをプレイする際は、ゲーム名が別であれば複数の「WOLF RPGエディター」製ゲームを同時起動可能になったほか、ウィンドウ端をドラッグすることによりウィンドウを自由にリサイズし、ウィンドウサイズに合わせてゲーム画面を拡大・縮小表示可能になった。ほかにも、ゲームコントローラーのPOVキーを方向キーとして認識可能になるなど、プレイヤーにとってもうれしい変更が施されている。