NEWS(10/09/08 18:43)

GPUによるハードウェア支援を利用可能になった「Firefox 4」Beta 5が公開

“Audio Data API”や“HSTS”プロトコルにも対応

「Firefox 4」Beta 5「Firefox 4」Beta 5

 Mozillaは7日、Webブラウザー「Firefox」の次期バージョンv4.0のBeta 5を公開した。Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/7に対応するフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロードできる。なお、本ベータ版は開発者やテスター向けに公開されており、一般ユーザーによる使用は推奨されていないので注意。

 本ベータ版の主な変更点は、Webコンテンツを表示する際にGPUによるハードウェアアクセラレーションが利用可能になったこと。DirectX 10に対応したWindowsで「Firefox 4」を利用すると、WebコンテンツがDirect2Dを利用して描画されるようになる。

 さらに、開発者向けの新しいAPI“Audio Data API”や、より安全な接続が可能になる“HSTS(HTTP Strict Transport Security)”プロトコルにも対応した。

 “Audio Data API”は、HTML5の“video”タグや“audio”タグに含まれる音声データへ、Web開発者が直接アクセスできるようにするAPI。たとえば、HTML5コンテンツで再生している楽曲をリアルタイムで解析し、“canvas”タグ上へスペクトル表示するといったことが実現できる。

 “HSTS”プロトコルは、WebサイトがWebブラウザーに対して常に安全なHTTPS接続を利用するように強制できる。これにより、通信を盗聴して内容をすり替える“中間者攻撃”を防ぐことが可能になるという。

【著作権者】
contributors to the Mozilla Project
【対応OS】
Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/7
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
4.0b5(10/09/07)

(柳 英俊)