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SSL/TLSサポートを改善した「Abyss Web Server」v2.9.3.6が公開

“SSL 3.0”の“POODLE”脆弱性への対策も盛り込まれる

 チュニジアのAprelium SARLは10日(現地時間)、Webサーバーソフト「Abyss Web Server」の最新版v2.9.3.6を公開した。本バージョンの変更点は、SSL/TLSサポートが改善されたこと。“SSL 3.0”の“POODLE”脆弱性への対策も盛り込まれており、同社はできるだけ早いアップデートを呼び掛けている。

 本バージョンでは、SSL/TLSの暗号化方式として“ECDHE-RSA”がサポートされたほか、新たに“SCSV”が実装された。“SCSV”は、セキュア通信の際に利用するプロトコルをダウングレードし、“SSL 3.0”のような脆弱性のある古いバージョンの利用しようとするのを防止するメカニズムで、“POODLE”脆弱性の対策としても有効とされている。なお、“SSL 3.0”は初期状態で無効化されるが、互換性維持のためにオプションとして残された。

 「Abyss Web Server」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、無償版の“X1”と有償版の“X2”がラインナップされている。現在、同社のWebサイトからダウンロード可能。Windows版の「Abyss Web Server X1」は、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「Abyss Web Server X1」Windows版
【著作権者】
Aprelium SARL
【対応OS】
64bit版を含むWindows 95/98/Me/NT 4.0/2000/XP/Server 2003/Vista/Home Server/Server 2008/7/8/Server 2012/8.1
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.9.3.6(14/11/10)

(樽井 秀人)