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Microsoft、「Visual Studio 2015 Update 1」「.NET Framework 4.6.1」を正式公開

コードエディターの強化や各種コンポーネントの更新。アプリアイコンの変更も

「Visual Studio 2015 Update 1」

 米Microsoft Corporationは11月30日(現地時間)、統合開発環境「Visual Studio 2015」の更新プログラム「Visual Studio 2015 Update 1」を正式公開した。現在、同社のダウンロードセンターから無償でダウンロード可能。また、「Team Foundation Server 2015 Update 1」や「.NET Framework 4.6.1」も同日付けでリリースされており、同じく、同社のダウンロードセンターから無償でダウンロードできる。

 「Visual Studio 2015 Update 1」ではコードエディターが強化され、Go、Java、Perl、R、Ruby、Swiftといったプログラミング言語へ対応。構文色分けとコード補完機能“IntelliSense”がビルトインでサポートされた。テキストエディター「TextMate」の“バンドル”を追加すれば、他のプログラミング言語を対応させることもできるという。

 また、ユニバーサル Windows アプリの開発ツール「Tools for Universal Windows Apps」がv1.2へとアップデートされ、「Windows 10 バージョン 1511」をターゲットにしたアプリをストアへ提出できるようになった。ユニバーサル Windows アプリでビヘイビアがサポートされたのも開発者にとってはうれしいポイントだろう。

 さらに、C#では対話型評価(REPL:read-eval-print loop)がサポートされた。パッケージ管理システム「NuGet」もv3.3へとアップデートされ、ユーザーインターフェイスが改善されている。また、「Visual Studio 2015」のアイコンが変更されたのも些細ではあるが注目すべき変更点。従来は旧バージョンの「Visual Studio」と同じアイコンを採用していたため、新旧を併用している環境ではアイコンでバージョンを見分けることができなかった。

「Visual Studio 2013」(左)と「Visual Studio 2015」(右)のアイコン(同社ブログより引用)

 一方、「.NET Framework 4.6.1」ではパフォーマンスと安定性、信頼性を改善するさまざまな修正が盛り込まれた。“WPF”ではスペルチェック機能が強化され、ユーザー単位のカスタム辞書がサポートされたほか、タッチ操作のパフォーマンスが向上。そのほかにも、暗号化機能の改善や“Azure SQL”サポートの強化などが施されている。

ソフトウェア情報

「Visual Studio 2015 Update 1」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows Server 2008 R2/8/Server 2012/8.1/Server 2012 R2/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2015(15/11/30)
「.NET Framework」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 7/Server 2008 R2/8/Server 2012/8.1/Server 2012 R2/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
4.6.1(15/11/30)

(樽井 秀人)