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フリーのAndroid操作アプリ「scrcpy 5.0」、ビデオのハードウェア処理でCPU使用率が約1/10に

Windows ARM64向けのビルドも公式提供

「scrcpy」v5.0。Windows ARM64環境でも動作

 Android端末をPCへミラーリングするツール「scrcpy」が10月5日(日本時間)、v5.0へとアップデートされた。2026年5月以来のメジャーアップデートとなる。

 「scrcpy」は、USB/Wi-Fi接続されたAndroid端末の画面をPCで表示(ミラーリング)・操作できるようにするコマンドラインツール。名前(screen copy)の通り、リリース当初はAndroid端末の画面をミラーリングするためのツールだったが、遠隔操作や録画、配信などにも対応する。対応OSはWindows/Mac/Linuxで、ライセンスは「Apache License 2.0」。現在、「GitHub」のプロジェクトページや窓の杜ライブラリから無償でダウンロードできる。

 「scrcpy 5.0」の目玉は、ハードウェアデコードのサポートだ。PCが対応していれば、モバイルデバイスから送られてきたビデオストリームをソフトウェア(CPU)ではなくハードウェアでデコードできるため、デコード処理の高速化やCPU使用率の削減が期待できる。開発元によると、CPU使用率は約1/10になるという。消費電力を減らし、バッテリー持続時間を延ばす効果もあるので、出先のノートPCで利用する場合などはとくに恩恵を感じられるだろう。

 なお、ハードウェアデコードは既定で有効。ハードウェアデコーダーがストリームを処理できない場合は、自動的にソフトウェアデコードへ切り替わる。使用するデコーダーは、以下のように「--hwdec」オプションで指定できる。

  • --hwdec=auto:可能ならハードウェアデコードを使用(既定)
  • --hwdec=disabled:ソフトウェアデコードを強制
  • --hwdec=d3d11va:「D3D11VA」を使用(Windowsのみ)
  • --hwdec=videotoolbox:「VideoToolbox」を使用(macOSのみ)
  • --hwdec=vaapi:「VA-API」を使用(Linuxのみ)。GPUの「VA-API」ドライバー(「Debian」や「Ubuntu」では「va-driver-all」)が必要

 また、Windows向けにARM64ビルドが提供されるようになった。x86版をエミュレーションで動かすよりも安定性が向上するほか、消費電力も削減される。これも、Qualcommチップを搭載するノートPCなどではうれしい改善と言える。

 そのほかにも、映像のバッファーの扱いを改善。音声の再生キャプチャーモードで、従来取りこぼしていたゲーム音声や音声通話なども取得対象になった。同梱される「adb」(platform-tools)はv37.0.1、「FFmpeg」はv9.0.2、「SDL」はv3.4.18、「dav1d」はv1.5.4へ更新された。一部のキーボード配列でキーが取りこぼされる問題や、一部の配列でAltGrキーが転送されない問題なども修正されている。

ソフトウェア情報

「scrcpy」
【著作権者】
Genymobile
【対応OS】
Windows/Mac/Linux(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
5.0(26/10/05)