NEWS(11/06/17 14:34)

Microsoft、「Kinect for Windows SDK」のベータ版を無償公開

非商用利用のみ、無償版の「Visual Studio Express」シリーズでも利用可能

「Kinect for Windows SDK」Beta「Kinect for Windows SDK」Beta

 米Microsoft Corporationは16日(現地時間)、「Kinect for Windows SDK」のベータ版を無償公開した。現在、“Microsoft Research”のWebサイトからダウンロードできる。

 “Kinect”とは、同社製のゲーム機“Xbox 360”向けに発売されているナチュラルユーザーインターフェイス(NUI)デバイスの一種。カメラと深度センサー、マルチアレイマイクなどを組み合わせおり、体の動きや声でゲーム機の操作が行えるのが特長。コントローラーを利用しない斬新かつ直感的な操作が世界中で人気を博している。

 「Kinect for Windows SDK」は、その“Kinect”を活用したWindowsアプリケーションを開発するためのSDK(ソフトウェア開発キット)で、“Kinect”をWindowsで動作させるためのドライバー類も同梱されている。開発に利用できる言語は“C#”および“C++”となっており、開発環境には「Visual Studio」のほか、無償版の「Visual Studio Express」シリーズも利用可能。開発環境を無償で揃えられるのはうれしいところだ。

 動作要件は、Windows 7および同64bit版、.NET Framework 4、DirectX 9以降に対応するビデオカード、2.66GHz以上のデュアルコアCPU、2GBのメモリ(4GBを推奨)など。なお、商用アプリケーションの開発に利用するのは認められていないので注意。

 これまでも、非公式のドライバーやライブラリを利用してユニークなソフトが開発されてきたが、今回公式のSDKが公開されたことで開発のハードルは非常に低くなったと言えるだろう。本SDKにはサンプルプロジェクトも同梱されているので、興味のある開発者はぜひ一度試してほしい。

サンプルアプリ「Sample Skeletal Viewer」を実行した様子サンプルアプリ「Sample Skeletal Viewer」を実行した様子

開発環境には「Visual Studio」のほか、無償版の「Visual Studio Express」シリーズも利用可能。対応言語は“C#”および“C++”開発環境には「Visual Studio」のほか、無償版の「Visual Studio Express」シリーズも利用可能。対応言語は“C#”および“C++”開発環境には「Visual Studio」のほか、無償版の「Visual Studio Express」シリーズも利用可能。対応言語は“C#”および“C++”

【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 7/7 x64
【ソフト種別】
フリーソフト(非商用利用のみ)
【バージョン】
Beta(11/06/16)

(柳 英俊)