レビュー

読めないけどなんかエモい～宇宙人が使いそうなフリーフォント「異地球言語フォント」

どんな場面で使えるのかは置いておいて、商用も自由

樽井秀人

2024年5月7日 06:45

「異地球言語フォント」20240408a

　「異地球言語フォント」は、ここではないどこかの宇宙に存在するとされる、異なる地球をイメージして制作されたフォント。アルファベット、ひらがな、記号の一部などを含むTrueType形式のフォントで、商用も含め、あらゆる創作物で自由に利用可能（二次配布のみ禁止）。現在、作者のWebサイトから無償でダウンロードできる。

　本フォントは、とある宇宙に存在する「異地球」の言語で用いられている文字を、無理矢理コンバートしたものだという。字画は基本的に縦線と横線、斜めの線などで構成されており、ほぼ等幅らしいのはわかるものの、この地球にある言語との共通点はないようだ（一見すると反転すれば全部読めそうなのは気のせい）。このフォントを使って何かを伝えたり、読み取ったりすることは難しいだろう。

　とはいえ、文字であることはなんとなく雰囲気で伝わる。そこが、今風の言葉で言えば、エモい。実用性はほぼないが、Webフォントとして利用すれば、Webページを暗号化したかのような表現は可能かもしれない。

　なお、「手書き風」（ich1Q-hand-Regular）と「直線的」（ich1Q-line-Regular）の2種類が用意されている。「手書き風」は字画に震えのある、知的生命体らしいグリフとなっている。無機質さを出したいならば、「直線的」フォントがお勧めだ。