REVIEW(11/06/15)

次世代WindowsのUIデザイン“Metro”をまとったTwitterクライアント「MetroTwit」

シングルユーザー・マルチカラム型、デザインだけでなく機能面も充実

「MetroTwit」v0.8.0.2「MetroTwit」v0.8.0.2

 「MetroTwit」は、デザインに優れたシングルユーザー・マルチカラム型のTwitterクライアント。Windowsに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 7で動作を確認した。本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。なお、動作には.NET Framework 4が必要。

 本ソフトは、Microsoft製のスマートフォン向けOS「Windows Phone 7」で採用されているユーザーインターフェイス“Metro UI”にインスパイアされて生まれたTwitterクライアント。“Metro UI”は次期Windows(コードネーム“Windows 8”)のタッチ操作のユーザーインターフェイスとしても採用される予定となっている。WPFを利用した美しい描画と、画面の切り替え処理などユーザーインターフェイスの随所に配されたアニメーション効果が特長で、美しく、使っていて楽しいクライアントソフトに仕上がっている。

 ただし、PCのスペックによっては多少動作が重いのが玉にキズ。もし、十分なスペックがあるのに動作が重い場合は、グラフィックドライバーを最新のものへ更新することをお勧めする。

 画面はマルチカラム型になっており、“friends”や“mentions”などといった複数のタイムラインを同時に並べて閲覧できる。また、指定したリストやユーザーのツイート、任意のキーワードやハッシュタグによる検索結果、Twitter全体のパブリックタイムラインなどもカラムへ割り当て可能。これらは初め吹き出し形式で表示されるが、右上にある“ピン”を模したボタンを押すと、カラムとして追加できる。各カラムは自由にリサイズや並び替えが可能だ。

任意のキーワードやハッシュタグによる検索結果などをカラムとして割り当て可能任意のキーワードやハッシュタグによる検索結果などをカラムとして割り当て可能任意のキーワードやハッシュタグによる検索結果などをカラムとして割り当て可能

 さらに、v8.0.0からは“User Streams API”に対応しており、タイムラインの内容は自動的に更新される。更新が早いとツイートの読みこぼしが心配になるユーザーもいるだろうが、本ソフトは最も古い未読ツイートへマークを挿入する、言わば“しおり”機能を備えるので安心だ。“しおり”が挿入された部分は、スクロールバーにもマークが入るのでわかりやすい。また、下端までスクロールすると自動で古いツイートをロードできる“Infinite scrolling”機能を備えている。

 そのほかにも、ツイートに含まれる短縮URLを展開してツールチップ表示したり、リンク先の各種コンテンツをプレビューすることが可能。また、返信によるツイートのやりとりを一覧表示できる“tweet conversation”機能を搭載。ツイート上に小さな吹き出しアイコンがある場合に、それをクリックすると会話を吹き出し形式で表示できる。

リンク先の各種コンテンツをプレビューリンク先の各種コンテンツをプレビュー

返信によるツイートのやりとりを一覧表示できる“tweet conversation”機能返信によるツイートのやりとりを一覧表示できる“tweet conversation”機能

 また、投稿機能関連では、ユーザー名やハッシュタグの自動補完や、入力したURLの自動短縮、ドラッグ&ドロップ操作による画像ファイルの添付といった機能を利用可能。テーマ機能やポップアップによる新着通知機能なども搭載している。デザインだけではなく、機能も充実した実用的なクライアントなので、Twitterのヘビーユーザーにお勧めしたい。

投稿画面。ユーザー名の補完やURLの自動短縮など、さまざまな機能を搭載投稿画面。ユーザー名の補完やURLの自動短縮など、さまざまな機能を搭載

【著作権者】
MetroTwit
【対応OS】
(編集部にてWindows 7で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.8.0.2(11/06/14)

(柳 英俊)