レビュー

選択した「Google Chrome」のタブを「Internet Explorer」で表示する拡張機能「IE Tab」

閲覧に「Internet Explorer」が必要なサイトのために。デザインの確認用途にも便利

「IE Tab for Chrome」v5.6.12.2

 「IE Tab for Chrome」は、選択した「Google Chrome」のタブを「Internet Explorer」のレンダリングエンジンで表示する拡張機能。編集部にてWindows 8上の「Google Chrome」v27.0.1453.116で動作を確認した。本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。

 最近はブラウザーもサイトもWeb標準に準拠する“モダン”化が進み、「Internet Explorer」でないと閲覧できないサイトはかなり減った。しかし、ActiveXコントロールを必要とするなど、いまだに「Internet Explorer」による閲覧を要求するサイトは皆無ではない。

 そのたびに「Internet Explorer」を起動するのは億劫だというユーザーにお勧めなのが、「IE Tab」だ。拡張機能のボタンを押すと、閲覧中のページを「Internet Explorer」のレンダリングエンジン“Trident”で描画してくれる。

 ワイルドカードを利用して、特定のURLを「IE Tab」で開くといった設定も可能なので、あらかじめ「Internet Explorer」が必要なサイトを登録しておくと便利だろう。この“Auto URL”には、除外ルールを設けることもできる。

 ちょっと変わった使い方としては、ローカルファイルや特定の拡張子をもつファイルを「IE Tab」で開くといった用途も考えられる。“Auto URL”では正規表現を利用してルールを記述することもできるので、たとえば“r/.+.xml”とでも記述しておけば、XMLファイルが常に「IE Tab」で表示されるようになる(ただし、IE9以前でローカルXMLを開くことは推奨されない)。

ボタン一つで「Google Chrome」と「Internet Explorer」の表示を切り替えられる。ローカルファイルにも対応

 そのほか、“互換表示モード”を指定して「IE Tab」でレンダリングをするといったことも可能。旧バージョンの「Internet Explorer」での見栄えを再現できる。この機能はサイトの表示をテストしたい場合に便利だ。

「IE Tab for Chrome」の設定画面。“Auto URL”機能や“互換表示モード”の指定が可能

 なお、公式サイトでは「Firefox」向けの拡張機能「IE Tab 2 for Firefox」も公開されている。オリジナルの「IE Tab」は「Firefox 4」以降では動作しないので、後継版である「IE Tab 2」を利用しよう。

ソフトウェア情報

「IE Tab」(「Google Chrome」用拡張機能)
【著作権者】
ietab.net
【対応OS】
(編集部にてWindows 8で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
5.6.12.2(13/06/12)

(柳 英俊)