いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel】新年早々のトラブル 昨年12月の日付が今年の日付に!? 理由と修正方法
2024年1月24日 06:45
「月日」だけの日付入力に要注意
セルに日付を入力する際、「12/10」などと入力することがありますよね。自動的に「12月10日」と変換され、「月」や「日」とわざわざ入力する手間が省けます。しかし、このような「MM/DD」形式の入力方法には弱点があることをご存じですか?
例えば、以下の交通費のメモを見てください。何も問題がないように見えますが、数式バーに注目すると、実際に入力されている値の違いがわかります。
これは12月26日以降の行を、年明けの2024年に「12/26」のように入力したことが原因です。エクセルでは「MM/DD」形式のデータを入力した場合、入力した時点の「年」の情報が自動的に補完されます。
「2023/12/26」のつもりで「12/26」と入力しても、“今”が2024年なら「2024/12/26」とエクセルは判断するわけです。
データを集計する場合、日付がずれているのは問題ですよね。年明けから年度末にかけて、昨年の日付を入力することが多いと思います。解決方法を覚えておきましょう。
「YYYY/MM/DD」形式で入力して書式で整える
「YYYY/MM/DD」形式で入力するのは面倒ですが、思わぬミスを防ぐために習慣付けておくことをおすすめします。単純に「2023/12/28」のように表示されてしまうのが嫌という理由なら、セルの書式設定を設定しておきましょう。
誤変換に注意
日付のミスは気付きにくいうえ、集計時に問題になるポイントです。日付は“西暦を省略しない”で「YYYY/MM/DD」で入力することをおすすめします。[検索と置換]ダイアログボックスを使った置換処理では、誤変換をしないように慎重に操作してください。[次を検索]→[置換]とクリックして、ひとつずつ確認しながら置換する方法もおすすめです。