インディーゲーム・週間ダイジェスト

インディーゲーム・週間ダイジェスト(9月第2週)

Spicy Tails、ノベルゲーム「WORLD END ECONOMiCA」小説化企画進行中 ほか

「WORLD END ECONOMiCA」

 月面都市を舞台にした経済+SFノベル「WORLD END ECONOMiCA」の小説化企画が進行中であることが、サークル公式サイトで公表された。出版社や発売時期については詳細が決まり次第発表とのことだが、小説用への加筆修正は支倉凍砂氏が担当、イラストは上月一式氏が描き下ろしとゲーム版のメインスタッフによる小説化となる模様。全3部にわたる物語がどのような形で小説化されるのか期待したい。

 また、高いゲーム性が評価されている名作ADV「あの、素晴らしい  をもう一度」のiOS版リリースも注目のニュースだ。どの時点からでも別の分岐を辿り直すことができ、異なる分岐で得た記憶を使用することで新しい展開が発生する“ANOS”システムを搭載した作品で、1999年発売に初リリース。2010年にはキャラクター画像の変更やシナリオ・演出のリファインなどが施された「あの、素晴らしい  をもう一度/再装版」がリリースされ、今回のiOS版はこの再装版をベースにタッチパネル操作への最適化や演出・ルート分岐の再調整などが施されているという。

 そのほか体験版では、SFノベルゲーム「おおきく澄みわたる、あの宇宙へ――Pre-trial disc」に注目。国際紛争のため宇宙開発の禁じられた近未来を舞台とし、種子島でロケット作りに挑む学生達を描いた作品で、先行体験版にあたるPre-trial discでは第1話と作品紹介のおまけシナリオをプレイすることができる。

 ロケットにまつわる解説には図やアニメーションも利用されるなどわかりやすく、現実とは異なる歴史を辿った世界が描かれるなど、SFとしての見どころも多い作品。一方でギャルゲー的な要素もありライトなノリで楽しめるが、分岐するシナリオにおいてアメリカから来た少女ならサターンロケットなど、“メインヒロインと作るロケットが対応している”点などは本作ならではのユニークな要素と言えるだろう。

「おおきく澄みわたる、あの宇宙へ――Pre-trial disc」

 なお、東京ゲームショウ2014を来週に控え、インディーゲームやその移植タイトルを展示するメーカーや、インディーゲームコーナーに出展するサークル等による告知が続いている。以下にまとめたのでご参照いただきたい。

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(中村 友次郎)