週末ゲーム
第643回
大軍勢を率いて銀河の歴史を切り拓け!スペースオペラ・艦隊戦SLG「竜星戦記」
広大な戦場を舞台に、作戦を自由に考える面白さも魅力
2016年7月15日 11:00
『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームの中から、編集部がピックアップした作品を毎週紹介していく。今回は、銀河を舞台にした宇宙艦隊同士の大激戦を切り抜けるスペースオペラ・艦隊戦SLG「竜星戦記」を紹介しよう。
宇宙艦隊の司令官となり、銀河の覇者を目指せ
本作は、広大な銀河系を舞台とし、数世代にもわたり長い戦いを繰り広げている帝国軍と同盟軍という二大勢力の戦いをテーマとしたリアルタイム進行の戦術シミュレーションゲームだ。プレイヤーは帝国軍として宇宙艦隊を率い、対する同盟軍の艦隊と戦うこととなる。
特徴としては、広大な宇宙空間の中で自由に艦隊を運用し、うまく敵の艦隊を翻弄して倒していく面白さだろう。銀河を二分する勢力同士の戦いの勝敗は、銀河の歴史はどのように動くのか?それは司令官たるプレイヤーの手に委ねられているのだ。
ゲームを開始すると、まずはプレイヤー提督の選択画面となる。こちらはゲーム内の有利不利には関わってこないので、まずは好みで選ぼう。
提督を選択しマップ画面に移ると、そこでは最初の戦場である“アテニア星域会戦”が解放されている。初めてプレイする時は、特にこの段階で艦隊の人選などは行わなくてもよいので、まずはさっそく戦闘に移ってみよう。
大艦隊 vs 大艦隊の壮大な戦いを味わおう
このゲームの面白さのひとつは、広大な宇宙を舞台に自由に大艦隊を動かし、さまざまな戦術を自分の手で遂行できる部分にある。たとえば、艦隊を二手に分け、一方を敵と正面から撃ち合わせている間に、もう一つの艦隊を迂回させ、敵の背後から一斉射撃を加える……このように、まるで実際の戦記モノのワンシーンで行われるような作戦もそのまま実行できるのだ。
戦闘画面での艦隊の操作方法としては、艦隊の移動はマウス操作のみ。動かしたい艦隊をクリック、そのまま動かしたい場所へドラッグすることで、簡単に移動させることができる。
また、戦闘中のゲームスピードは画面左下のウィンドウで変更することができるので、敵との距離が離れていて移動に時間がかかる場合などはこちらを変更してみよう。
敵艦隊への攻撃については、各艦隊が敵と接近すると自動で行ってくれる。そのため、プレイヤーは艦隊の操作に専念できるのだ。射程距離は艦隊をクリックすると表示されるので、これを目安に敵との距離を保とう。
艦隊の運用、作戦遂行の自由度の高さも魅力
銀河における艦隊戦では、どのような作戦で敵を倒すかが重要だ。なかでも“敵艦隊の各個撃破”、そして“相手の死角や背後を取ること”は特に気にしておきたい。
艦隊の数が同じでも、敵艦隊の布陣や、戦場となる宇宙をどのように航行するかによって、1対多の状況を作り出すことができる。どうすれば敵を孤立させ、こちらは複数で敵に当たれるか?を考えて移動しよう。
また、正面からビームを撃ち合うだけでは、お互い消耗戦となってしまう。側面や背後からの砲撃は相手に与えるダメージが大きく、相手からの攻撃も受けず一方的に攻撃できる。いかに自軍の損害を少なくし、敵艦隊を撃破するか?そのために、どのように艦隊を動かすか?こういった作戦を自分の頭で考えることが面白く、まさに大軍勢を率いる司令官となった気分を味わえるゲームとなっている。
最初の戦場では準備などを特に行わなくても、的確な艦隊運用を心がければ勝利できるだろう。しかしそれ以降は、艦隊の司令官や参謀をどの提督にするかといった人選や、艦隊の配置といった戦闘準備の要素に加え、実際にプレイヤーが大艦隊を指揮する戦闘時の運用によって勝敗が決まってくる。
戦闘に勝利すると、軍資金や各種艦艇、そして“イコン”というアイテムを入手することが可能。イコンは提督に装備できるもので、提督の各種能力の上昇などの特殊効果を付与するものとなっている。
逆に戦闘に敗北、または戦闘で“撤退”を行った場合、賠償金の支払いなどで資金がひっ迫してしまう。戦闘に負け続けると、出撃できる艦艇に制限がかかるなどデメリットが増えていく。本作はオートセーブとなっているので、戦闘を行うかは慎重に考え、事前準備をしっかりしてから出撃するようにしよう。
なお、本作は無料で遊べるゲームとなっているが、有料のライセンスキーを購入することで、さらに機能を拡張することができる。内容は敵艦隊の編成を変更できるなどの追加要素となっているので、やり込みたい方は購入してみるのもよいだろう。
本作は銀河という広大な戦場を舞台に、自分の思い描いた作戦を実行できる面白さのほか、宇宙艦隊から一斉に放たれるビーム砲撃の応酬も、これぞスペースオペラといった壮麗な演出となっている。宇宙における艦隊同士の激戦を楽しみたい方は、ぜひプレイしてほしい。
ソフトウェア情報
- 「竜星戦記」
- 【著作権者】
- あけら 氏
- 【対応OS】
- Windows 7/8/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(税込み100円などのライセンスキーで一部機能制限を解除可能)
- 【バージョン】
- 1.0(16/06/23)