週末ゲーム
第585回
戦略シミュレーションゲーム「ヴァーレントゥーガ」特集 第2回
「ヴァーレントゥーガ」の派生作品「LostTechnology」を初めて遊ぶ人に向けた攻略ガイドを紹介!
(2015/1/23 11:00)
前回より開始した、全3回の「ヴァーレントゥーガ」特集。第1回は本家作品である「ヴァーレントゥーガ」、そしてプレイヤーの手で作られた派生作品「LostTechnology」の物語面を主に紹介した。今回は「ヴァーレントゥーガ」系列のゲームを初めてプレイする人、またシミュレーションゲームが苦手な人に向けて、「LostTechnology」の攻略法を、初心者向けの勢力“クーニッツ騎士団”のシナリオを追いながらポイントを絞って紹介しよう。基本的な操作方法の説明については「LostTechnology」本体に同梱されているHTMLの説明書もわかりやすいものとなっているので、こちらもぜひ参照してほしい。
また、今回は派生作品のひとつである「LostTechnology」を題材としているが、紹介する攻略のポイントは「ヴァーレントゥーガ」のシステムの基本的なものだ。そのため、本作以外の派生作品を遊ぶ時にも応用することができる。特集の最終回となる次回では他の派生作品を紹介するので、それらの作品を遊ぶ時にも参考にしていただきたい。
外交、人材雇用、敵勢力の打破……まずは“戦略パート”のポイントを紹介
まずは、勢力間の外交や、戦いの要となる人材の雇用などを行う“戦略パート”のポイントの紹介だ。
……と、その前に「LostTechnology」では、まずゲームの難易度を選び、そしてプレイする勢力を選ぶことでゲームの開始となる。今回はシナリオモードの“序章 生誕”で“クーニッツ騎士団”を選び、ゲームを始めよう。
クーニッツ騎士団は、正義を掲げる騎士団長“ジギスヴァルト”をリーダーとし、高い機動力と攻撃力を持つ“騎兵”、前衛タイプである“歩兵”、射撃の得意な“弓兵”、遠距離から魔法を放つ“魔術師”、海の上で力を発揮する特殊な“海兵”とバランスの整った勢力で、難易度も易しいものとなっている。
戦略パートの1つ目の要素として、まずは“外交”のコツを紹介しよう。「LostTechnology」では、プレイヤーの操作する勢力以外にも多くの勢力が覇権を求め争っている。そのため、すべての勢力と一度に戦うのは避けたいところだ。ここは“同盟”を結んで他の勢力と協力しながら、より強大な国にひとつずつ立ち向かっていこう。同盟を結んだ勢力とは数ターンの間お互いに攻め込むことができないため、他の勢力との戦いに集中できる。
なお、クーニッツ騎士団のシナリオをプレイする場合、オープニングでも言われるように、銃兵ユニットを持つ大陸北西の勢力“マスケット”と隣接するだけで手を組むことができる特殊イベントが発生する。このようにゲームを有利に進めるイベントも発生することがあるので、有効に活用しよう。
同盟を結ぶコツとして大事なことは、“相手勢力と領土が隣接する前に親睦を深め、同盟まで持ち込む”ということだ。領土が隣接してからだと、相手がすでに戦闘の準備を整えている場合などでは拒否されてしまい、こちらに攻めてくることもある。常に一手、二手先、そして他の国との関係を考え、計画的に外交を行おう。
また、一度に相手にする勢力は1、2勢力とし、その他の周辺諸国とは同盟を結んでいるという状態が理想だ。それによって、目の前の相手勢力の打倒に集中することができる。
2つ目のポイントは“人材雇用”だ。戦乱の勝者となるには、優秀な人材を集めることが不可欠。一般兵士のユニットは資金さえあれば雇うことができるが、指揮官を担当できる人材ユニットは、どの勢力にも属しておらず大陸を“放浪”している人材のみ雇用することができる。もし他の勢力に所属する人材を雇用したい場合、後述する方法で人材を“放浪”させれば雇用可能だ。
戦略パートでの最後のポイントは、“相手勢力の撃破”だ。このゲームの勝利条件は相手勢力すべてを倒し、大陸を統一することにある。相手勢力を撃破する条件は、勢力のリーダーである“マスター”の人材を放浪させること。逆に言えば、マスターを放浪させない限り、いくらでも戦いを挑んでくるのだ。
人材を放浪させるためには、攻め込む先の相手領土が、他の相手領土のどこにも繋がっていない状態で戦闘を仕掛け勝利しよう。その場合に、相手勢力の人材は逃げ場をなくし、どの勢力にも所属していない“放浪”の状態となる。
相手勢力をうまく撃破するコツとしては、“相手の領土を分断するように攻める”ことも1つの手段だ。分断されている領地の間では、兵士や人材の移動が不可能となるので、各個撃破のチャンスが生まれる。そのため正面から押し続ける泥沼の戦いにせず、時には一歩引いて、敢えて相手に攻めさせて領土を与えることも有効な作戦だ。敵が領土を拡大することによって守らなければいけない領土が増えると、戦力の分散が必要となる。その結果として敵の軍団を分断させやすくなるためだ。
大軍を率いて合戦を戦い抜く“戦術パート”のコツを紹介
戦略パートのポイントを紹介したところで、次は戦闘の要である“戦術パート”のコツを紹介しよう。
大軍同士を戦わせる戦術パートで重要となる1つ目の要素は、戦場となるマップの特徴だ。マップには平原、水上、山、砂漠……とさまざまな地形があり、ユニットごとの得意不得意がある。たとえばクーニッツ騎士団の騎兵人材である“ジギスヴァルト”、“フィリーネ”、“ディルク”などは草原では圧倒的な強さを誇るが、逆に海上では海戦に長けた海兵人材“アルレット”が自在に動けるため強さを発揮する。
2つ目は、“引き撃ち”という戦術。これは守りに長けた前衛部隊で敵の攻撃を抑えながら後退しつつ、後衛部隊の弓兵や魔術師が攻撃を叩き込む……というもの。こちらの損害を最小限に食い止め、相手の兵力を少しずつ削っていくのだ。
また、ユニットにはそれぞれ移動速度の差がある。慣れないうちは部隊ごとに攻撃させるのではなく、敵軍団の直前で全部隊を集合させてから、あらためて全軍で攻撃に移るのが良い。
慣れないうちはすべてのユニットを一気に前進させて被害を出してしまいがちだが、“引き撃ち”などを意識するだけでも、戦いを継続しやすくなる。ちなみに騎兵や歩兵など前衛タイプのユニットは、初期の設定だと敵が近付いてくると自動で前進して応戦するようになっているので、移動パターンを“固定”に変更すると、プレイヤーによっては操作がしやすいかもしれない。
なお、クーニッツ騎士団では騎兵を大量に集め、機動力を活かせる平原で一斉に突撃させて離脱、そしてまた助走をつけて突撃をする……という強行戦術も実はかなり有効だ。操作に慣れてくると、少数の騎兵ユニットだけを操作して高い機動力で相手軍団の横を通り抜け、後ろから後衛ユニットに向けて奇襲、そして反撃で倒される前に一撃離脱する……といった臨機応変な使い方もできるので、うまく活用したい。
最後となる3つ目のポイントは、一発逆転も可能な“必殺技”だ。特に海兵人材であるアルレットの必殺技“水月斬”は強力。広範囲の敵を水の剣でなぎ払う大技で、弱い敵の軍団なら一撃で一掃することもできる。必殺技を使うコツとしては、相手のユニットが固まっている部分に潜り込み、必殺技を撃つこと。多くの敵を巻き込むことができれば、戦況を一気に変えることが可能だ。
特集の最終回となる次回は、オススメの派生作品を3つ紹介!
今回は「LostTechnology」のクーニッツ騎士団シナリオを題材として、戦略パート、戦術パート両方の遊び方のコツを追ってきた。特集の最終回となる次回は、数多く存在する「ヴァーレントゥーガ」の派生作品の中からピックアップしたオススメ作品を3つ紹介しよう。「LostTechnology」以外の派生作品も遊んでみたくなったプレイヤーは、ぜひ読んでみてほしい。
ソフトウェア情報
- 「ヴァーレントゥーガ」
- 【著作権者】
- ななあし 氏
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 6.50(15/01/10)
- 「LostTechnology」
- 【著作権者】
- CB-SXF6 氏
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.01i(14/09/30)