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「paint.net」v4.0.10、“オーバースクロール”の導入で長年抱えてきた欠点を解消

イメージの端や隅を画面中央へスクロールして編集できるように

「paint.net」v4.0.10

 dotPDN LLCは8日、画像編集ソフト「paint.net」の最新正式版v4.0.10を公開した。今回のアップデートでは、イメージの編集エリアを超えた領域までキャンバスをスクロールできるようにする“オーバースクロール(overscroll)”が新たに導入された。

 これまでの「paint.net」は編集イメージの領域とキャンバス領域が一体化しており、キャンバスをスクロールしてイメージの端や隅を画面中央へ表示することができなかった。そのため、イメージの端や隅の編集が不便で、ここ数年改善を要望する声が多く寄せられていたが、ようやくこの問題が解決された格好だ。

「paint.net」v4.0.9のスクロール。編集イメージの領域とキャンバス領域が一体化しており、これ以上スクロールできない
「paint.net」v4.0.10の“オーバースクロール”。イメージの隅を画面中央へスクロールして編集できる

 そのほかの修正は不具合の修正と細かな改善がメイン。ツール、履歴、レイヤー、色の各フローティングウィンドウを[Ctrl]+[Shift]キーを押しながらファンクションキーで呼び出すことにより初期状態の位置へリセットできるようになった点などは便利だ。たとえば、[Ctrl]+[Shift]+[F5]キーでツールウィンドウを画面左端へ配置することができる。

 「paint.net」はWindows 7以降に対応すフリーソフトで、動作には.NET Framework 4.6が必要。編集部にてWindows 10で動作を確認した。現在、本ソフトの公式サイトや窓の杜ライブラリから無償でダウンロード可能。すでに利用中の場合は、設定ダイアログの“更新プログラム”欄にある[今すぐチェックします。]ボタンからアップデートを行うことができる。

ソフトウェア情報

「paint.net」
【著作権者】
dotPDN LLC、Rick Brewster 氏、contributors
【対応OS】
Windows 7以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
4.0.10(16/07/08)