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Microsoft、「Office」のアクセシビリティ機能を強化~12月のアップデートを紹介

アクセシビリティチェッカーや画像の代替テキストをサジェストする機能を追加

公式ブログ“Office Blogs”

 米Microsoft Corporationは26日(現地時間)、公式ブログ“Office Blogs”で、12月に「Office 365」へ実装された新機能を公表した。アクセシビリティ関連の機能強化が多数盛り込まれている。

 まず、Windows デスクトップ版の「Word」「Excel」「PowerPoint」「OneNote」「Outlook」「Visio」にアクセシビリティチェッカーが搭載される。これはリボンの[校閲]タブから利用可能で、障碍者がドキュメントを利用する上で問題になりそうなポイントを発見し、修正するのを助けてくれる。

 加えて、「Word」および「PowerPoint」では画像の代替テキストをサジェストする機能が追加される。画像の代替テキストはスクリーンリーダーなどに頼る必要のあるユーザーにとってコンテンツの内容を知る貴重な手掛かりとなるが、視覚に問題がないコンテンツ制作者にとっては設定が億劫で、蔑ろにされがちだ。これを解決するために搭載されたのが本機能で、機械学習を利用した同社の画像処理を行うクラウドAPI“Computer Vision API”を活用することにより、画像の内容を解析してそれにふさわしい説明文を自動で生成してくれる。なお、この機能が利用できるのは「Office 365」の購読ユーザーに限られるので注意。

アクセシビリティチェッカーが搭載(同社ブログより引用、以下同)
「Word」および「PowerPoint」では画像の代替テキストをサジェストする機能が追加

 そのほかにも、「Outlook」のメール作成時にミスを指摘してくれる機能“MailTips”でもアクセシビリティ関連のオプションが追加される。また、「Outlook」に搭載されているような、最近利用したリンクを簡単に挿入する機能がWindows版の「Word」「Excel」「PowerPoint」にも導入される。この機能では“SharePoint”や“OneDrive”で利用されたファイルの履歴も参照することが可能で、挿入されたハイパーリンクはスクリーンリーダーを利用する障碍者のことも配慮したわかりやすい形式で貼り付けられる。

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