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ベンチマーク機能を搭載、オープンソースのテキストエディター「Atom」v1.13.0

次期バージョンのベータ版では64bit版Windows向けのインストーラーが利用可能に

「Atom」v1.13.0

 米GitHub Inc.は10日(現地時間)、テキストエディター「Atom」の最新正式版v1.13.0を公開した。Windows/Linux/Macに対応するクロスプラットフォームアプリで、現在本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。

 「Atom」は、プロジェクトホスティングサービス“GitHub”の創設者Chris Wanstrath氏が2008年に開発を始めたオープンソースのコードエディター。クロスプラットフォーム対応のデスクトップアプリを開発できる「Chromium」ベースのフレームワーク“Electron”が利用されており、HTML/CSS/JavaScriptといったWeb技術との親和性が高いのが特徴。Web開発向けの機能が充実している点や、パッケージを追加することで機能を自由に拡張できる点などがWebデベロッパーを中心に支持されている。

 今回のアップデートにおける変更点は、「Atom」のパフォーマンスを測定するためのベンチマーク機能が搭載されたこと。これまでは「Chromium」の開発者ツールでボトルネックを探る必要があったが、今回搭載された新しいベンチマーク機能を利用すれば、環境や「Atom」のバージョン、コードの変更によるパフォーマンスの違いを簡単に比較できるようになるだろう。

 そのほかにも、プロジェクトの履歴関連のAPI強化や、内部で使われているGitHub製のアイコン集「Octicon」のアップデートといった改善が施されている。

 なお、同日付けで「Atom」v1.14のベータ版もリリースされている。本ベータ版では、サイズの大きなファイルを扱う際のパフォーマンスが改善されるほか、64bit版Windows向けのインストーラーが新たに利用できるようになるという。

ソフトウェア情報

「Atom」Windows向け安定版
【著作権者】
GitHub Inc.
【対応OS】
Windows 7以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.13.0(17/01/10)