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「Firefox 51」が正式版に。危険なログインページでの警告やFLAC、WebGL 2に対応
アドレスバーにはズーム倍率のインジケーターが表示されるように。脆弱性修正も
2017年1月25日 12:34
Mozillaは24日、Webブラウザー「Firefox」の最新安定版v51.0を公開した。「Firefox 51」ではマルチプロセス技術“e10s”の改善によりタブの切り替え処理のパフォーマンスが向上した。また、ユーザーインターフェイスにもいくつかの新機能が盛り込まれている。
まず、暗号化されていないログインページで“このページは安全ではありません”という警告が表示されるようになった。同様の対策は「Google Chrome」でも行われている。また、パスワードの保存機能も改善されており、保存する前にパスワードのマスクを取り除いて内容を表示するオプションが追加されたほか、“送信(Submit)”イベントをもたないWebページでも機能するようになった。
さらに、アドレスバーにはズーム倍率のインジケーターが表示されるようになった。これはユーザーがWebページの表示倍率を等倍から変更した場合にのみ表示され、クリックすることで簡単に等倍へ戻すことができる。
そのほかにも、“FLAC(Free Lossless Audio Codec)”オーディオの再生や“WebGL 2”によるグラフィックスレンダリングがサポートされた。また、GPUアクセラレーションが利用できない環境でのビデオパフォーマンスを改善。CPU使用率の削減やフルスクリーン再生のクオリティ向上が図られている。
なお、「Firefox 51」ではCVE番号ベースで24件の脆弱性が修正されているので注意。深刻度の内訳はMozillaの基準で4段階中最も高い“最高”が5件、2番目に高い“高”が6件、3番目に高い“中”が10件、最も低い“低”が3件となっている。
「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。自動更新によるアップデート配信はまだ行われていないようだが、いずれ開始される見込み。
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