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タスク マネージャーがさらに強化された「Windows 10 Insider Preview」Build 16241

“Windows Update”が利用するネットワーク帯域をコントロールする機能も

「Windows 10 Insider Preview」Build 16241

 米Microsoft Corporationは13日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」のPC版Build 16241およびモバイル版Build 15230を“Windows Insider Program”の“Fast”リングの参加ユーザーに対してリリースした。現在、“Windows Update”から更新可能。

 Build 16241では、「タスク マネージャー」がさらに改善。たとえばGPUパフォーマンス関連では、[パフォーマンス]タブの[GPU]セクションでGPUの名前が確認できるようになったほか、初期状態で3D・コピー・ビデオデコード・ビデオ処理という4つのパフォーマンスモニターを同時に表示するマルチエンジンビューが表示されるようになった。この[GPU]セクション下部ではGPUメモリの使用量をチェックすることも可能で、本ビルドからはDirectXのバージョンだけでなく、機能レベルまで表示できるようになっている。

 また、[プロセス]タブではアプリケーションのグループ化がサポートされた。たとえばタブごとに異なるプロセスを割り当てている「Microsoft Edge」の場合、「Microsoft Edge」のメインプロセスの配下に、それぞれのタブのプロセスがツリー表示されるようになっている。タブのタイトルも「タスク マネージャー」で確認可能となっており、どのタブがリソースを過剰消費しているのかを簡単に把握できる。

「タスク マネージャー」の[パフォーマンス]タブ
「タスク マネージャー」の[プロセス]タブ
「設定」アプリの[配信の最適化]画面

 さらに、“Windows Update”の配信に関するオプションが拡充された。

 Windows 10には、Microsoftから入手したアップデートデータを、ローカルエリアネットワークに存在する他のPCと融通しあうことができるP2P配信機能が搭載されている。個人で複数のデバイスを利用している場合などに有効化しておくと、インターネットの帯域を節約することができて効果的だ。

 同社によると、“Windows Update”のP2P配信機構は“ストア”からのダウンロードなどにも活用されているとのことで、本ビルドではこのP2P配信機構がどのように利用されているかを視覚化したり、制御するための機能がいくつか導入された。

 本ビルドでは、「設定」アプリの[配信の最適化]画面に“詳細オプション”と“アクティビティ モニター”というリンクが追加されている。

 [詳細オプション]画面では、バックグラウンドダウンロードで使用されるダウンロードの帯域を制限し、これらのダウンロードがデバイスの快適な利用を妨げないようにコントロールすることが可能。P2P配信機能はインターネット上のPCとの間で有効化することも可能で、その場合はアップロードの帯域がそのために消費されるが、本ビルドではそれに消費されるアップロードの帯域を制御することもできる。

 一方、[アクティビティ モニター]画面では“Windows Update”のダウンロード・アップデート統計情報を閲覧することが可能。P2P配信機構がどこからデータを入手しているか、どこへデータを配信しているかを確認することができる。

[詳細オプション]画面
[アクティビティ モニター]画面

 そのほかにも、シェル関係ではロックスクリーンでPINとパスワードのリカバリーを行う機能を搭載。新しいユーザーインターフェースデザイン“Microsoft Fluent Design System”のアクリルマテリアル効果の改善も図られた。ゲーム機能や複合現実機能でも、多数の改善が盛り込まれている。

 また、Linuxディストリビューション「Ubuntu」が“ストア”から導入可能になったことも併せてアナウンスされた。これに関しては下記リンクのニュース記事を参照してほしい。