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Apple、「iCloud for Windows 7.0」を公開 ~機能改善と22件の脆弱性修正
任意コードの実行やクロスサイトスクリプティング、なりすましなどが行える欠陥が修正
2017年9月26日 17:36
米Apple Inc.は20日(現地時間)、クラウドサービス“iCloud”のWindows デスクトップ向けクライアントソフト「iCloud for Windows 7.0」を公開した。メジャーバージョンアップとなる本バージョンではいくつかの機能改善に加え、脆弱性の修正が施されている。
「iCloud for Windows」は、“iCloud”に保存した写真、ビデオ、メール、カレンダー、ファイルへWindows環境から手軽にアクセスできるようにするツール。“iCloud”はサインアップするだけで5GBのストレージが無料で利用可能(追加ストレージプランは月額130円で50GBなど)。“iCloud”を経由することで、MacやiPhoneと簡単にデータをやり取りできるのも魅力といえる。
たとえば、クラウドドライブ“iCloud Drive”を有効化するとローカルに作成される“iCloud Drive”フォルダーとデータを同期可能。PCに保存されている写真やビデオを“iCloud フォトライブラリ”へアップロードしたり、逆に“iCloud フォトライブラリ”からダウンロードすることもできる。また、「Microsoft Outlook」とメール・連絡先・タスクを同期したり、「Internet Explorer」「Google Chrome」「Firefox」のブックマークを同期することもできる。
「iCloud for Windows 7.0」では、「macOS High Sierra」「iOS 11」の「Safari」とのブックマーク同期が行えるほか、新たに導入されたHEIF形式の写真およびHEVC形式のビデオのダウンロードがサポートされているようだ。写真・ビデオのダウンロードはHEIF/HEVC形式のままダウンロードすることも、JPEG/MOV形式でダウンロードすることもできるという。
なお、本バージョンには「SQLite」や「WebKit」で発見された脆弱性の修正も含まれているので注意。脆弱性の件数はCVE番号ベースで22件となっており、任意コードの実行やクロスサイトスクリプティング、なりすましなどが行える欠陥が修正されている。
「iCloud for Windows」はWindows 7以降に対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。すでに同社製ソフトを導入している場合は、「Apple Software Updater」経由でダウンロードやアップデートを行うことも可能。
ソフトウェア情報
- 「iCloud for Windows」
- 【著作権者】
- Apple Inc.
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 7以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 7.0(17/09/25)