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統合ターミナルが最大45倍高速に ~コードエディター「Visual Studio Code」の9月更新
アプリアイコンのデザイン刷新、リージョンの折りたたみ、スニペットの強化にも注目
2017年10月10日 11:47
米Microsoft Corporationは5日(日本時間)、コードエディター「Visual Studio Code」の9月アップデート(v1.17.0)を公開した。本バージョンでは、タッチバーやネイティブタブがサポートされるなどMacへの対応を強化。そのほかにもさまざまな機能改善が盛り込まれている。
まず、アプリケーションアイコンのデザインが刷新。安定版はオレンジ色、プレビュー版の“インサイダー”ビルドは緑色ベースとなり、Windows版とMac/Linux版で個別のアイコンが用意されるようになった。
一方、編集機能では“リージョン マーカー”の折りたたみがサポートされた。たとえば「C#」の場合、行番号の横に表示される折りたたみボタンで“#region”“#endregion”で囲まれた部分を開閉できる。各言語の“リージョン マーカー”を挿入するためのスニペットも内蔵されており、“#”とタイプすればコード補完機能で簡単に入力することが可能。また、字下げでコードブロックを表現する“オフサイドルール”を採用したプログラミング言語(「Python」「CoffeScript」など)の折りたたみも改善された。
編集機能におけるもう1つの改善は、スニペット機能の強化だ。スニペットの挿入コマンドではユーザーが定義したスニペットと拡張機能が提供するスニペットが分けて表示されるようになり、ユーザー定義のスニペットへすばやくアクセスできるようになった。また、選択テキストやファイル名などを“変数”として利用する機能が新たにサポート。“ファイル名と同じ名前をもつ公開クラスのスケルトンを作成する”といった高度な処理が可能となった。
そのほかにも、コードの改善案をサジェストする“Light Bulb”や履歴ナビゲーションの改善、“警告”と“情報”を区別したカラーリングの採用、省入力機能「Emmet 2.0」の強化、自動インポートのサジェスト対応、デバッグコンソールからソースコードへのナビゲートする機能の追加などが行われた。特に統合ターミナル機能ではレンダリングエンジンがキャンバスベースへと刷新されており、従来の約5倍から45倍速くレンダリングが行えるようになっているという。
「Visual Studio Code」はWindows/Mac/Linuxに対応するフリーソフトで、現在、本ソフトの公式サイトからダウンロード可能。すでに利用している場合は、自動更新機能を用いてアップデートすることもできる。
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— Visual Studio Code (@code)2017年10月5日
ソフトウェア情報
- 「Visual Studio Code」安定版
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10およびMac/Linux
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.17.0(17/10/05)