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Mozilla、「Firefox 21」を正式公開。Windows 7/8でH.264形式のビデオ再生が可能に
“Do Not Track”の設定画面の改良やヘルスレポート機能の搭載など。脆弱性修正は8件
(2013/5/15 12:24)
Mozillaは14日(日本時間)、Webブラウザー「Firefox」の最新安定版v21.0を公開した。64bit版を含むWindows XP/Server 2003/Vista/7/8に対応するフリーソフトで、現在本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。Mac OS X/Linux向けにも、それぞれ最新版が用意されている。
今回のアップデートでは“Do Not Track(DNT)”の設定画面が改良されたほか、起動処理の最適化機能の追加、“Firefox ヘルスレポート”機能の先行実装などが行われた。
“Do Not Track”とは行動追跡(トラッキング)をしないよう求めるヘッダーをHTTPリクエストに含める機能で、「Firefox 5」から設定画面で有効化できるようになっている。「Firefox 21」ではこの設定画面が拡張されており、以前のバージョンよりもきめ細かく“Do Not Track”の動作を制御できるようになった。
また「Firefox 21」には、ブラウザーの起動に時間がかかる場合に、その改善方法を提案する機能が追加されている。「Firefox」の起動速度を短縮するためには拡張機能やテーマ、PCの状態といった要素を見直すことが重要だが、本機能はその助けになる。
一方、“Firefox ヘルスレポート”機能とは「Firefox」を利用状況を集計して表示する機能。本来はMozillaと共有して「Firefox」の改善に役立てるための機能だが、個人的に眺めても面白い。本機能はオプション画面の[詳細]-[データの選択]タブで有効化・無効化可能(初期状態は有効)で、[ヘルプ]-[Firefox ヘルスレポート]メニューから閲覧できる。
そのほかにも、新規タブページでWebページのサムネイルを削除した際、当該サムネイルを復元する機能などが追加された。また、本バージョンからH.264形式のビデオ再生にも対応しているようだ。ビデオのデコードはOS側で行われる仕組みで、Windows 7以降でのみ利用できる。
また、今回のアップデートには脆弱性の修正も含まれている。修正された脆弱性は全8件で、脆弱性の深刻度の内訳は、Mozillaの基準で4段階中最も高い“最高”が3件、2番目に高い“高”が4件、3番目に高い“中”が1件。
ソフトウェア情報
- 「Firefox」
- 【著作権者】
- contributors to the Mozilla Project
- 【対応OS】
- Windows XP/Server 2003/Vista/7/8(64bit版を含む)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 21.0(13/05/14)