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Google、「Google Chrome」の“NPAPI”プラグインサポートを段階的に廃止

2014年1月から“Stable”チャンネルで。2014年終わりには完全に廃止される見込み

公式ブログ“Chromium Blog”

 米Google Inc.は23日(現地時間)、公式ブログ“Chromium Blog”で、「Google Chrome」における“NPAPI”プラグインのサポートを段階的に廃止することを明らかにした。

 “NPAPI(Netscape Plugin API)”は古くから使われているプラグインアーキテクチャーで、オーディオやビデオといった、かつてのブラウザー単体ではサポートが困難であったコンテンツを、ネイティブなサードパーティ製アプリケーションの力を借りてブラウザー上で実現するために活用されてきた。

 しかし、CPUパワーやメモリといったリソースが充実し、ブラウザーも高速で多機能化した現在では、かつてほどの重要性はない。また、設計の古さがゆえにクラッシュやハングアップ、セキュリティ問題、メンテナンス性の低下などを引き起こす原因になっているのが現実だ。

 さらに、「Adobe Flash Player」プラグインが“PPAPI(Pepper Plugin API)”への移行を済ませたことで、“NPAPI”の利用頻度そのものも激減している。同社がユーザーの利用状況を調査したところによると、先月の時点で「Google Chrome」ユーザーの5%以上が利用する“NPAPI”プラグインは以下の6種類に過ぎないという。

  1. Silverlight(先月15%のユーザーが利用)
  2. Unity(同9.1%)
  3. Google Earth(同9.1%)
  4. Java(同8.9%)
  5. Google Talk(同8.7%)
  6. Facebook Video(同6.0%)

 こうした事情から、ついに「Google Chrome」から“NPAPI”プラグインのサポートが削除されることが決まったようだ。「Firefox」でも同様に“NPAPI”プラグインの廃止が計画されているという。

 “NPAPI”プラグインのブロックは、まず2014年1月から“Stable”チャンネル(安定版)で開始される。しかし、先ほど挙げた人気のプラグインはホワイトリスト化され、ブロック対象からは外される(ただし、Javaはセキュリティ上の理由でブロックされる)。また、利用したい“NPAPI”プラグインをユーザー側でホワイトリストに追加する手段も提供される。

 しかし、最終的には2014年終わりを目途に「Google Chrome」から“NPAPI”プラグインのサポートが完全に削除される見込み。上記のプラグインを使い続けているユーザーは、早めの移行を済ませておくべきだろう。

 なお、“Chrome ウェブストア”における“NPAPI”プラグインの登録受付はすでに終了している。ストアにおける“NPAPI”プラグインの公開も段階的に縮小されていく予定で、2014年5月にはカテゴリーページへ掲載されなくなるほか、検索の対象からも外される。開発者によるプラグインのアップデート登録も、この時点で打ち切られる。さらに、2014年9月にはプラグインの公開そのものが終了する。

(柳 英俊)