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MS、コーディングやモデリングなしで3Dゲームを制作できる「Project Spark」正式版

難しい操作に習熟しなくても物理演算を使った3Dゲームを制作できる

「Project Spark」v1.8.40930.2

 Microsoft Corporationは9日、コーディングやモデリングなしで3Dゲームを制作できるWindows ストアアプリ「Project Spark」の正式版を公開した。Windows 8.1に対応するフリーソフトで、現在“Windows ストア”からダウンロードできる。

 「Project Spark」は、テキストによるコーディングや3DCGソフトによるモデリングなど複雑な作業をせずに、物理演算を使った3Dゲームを制作できるWindows ストアアプリ。制作したゲームは世界中のユーザーと共有でき、他のユーザーが制作したゲームをプレイすることもできる。

 ゲームの制作は、マウス操作やタッチ操作とキーボードを使うほか、ゲームパッドのみで行うことも可能。難しい操作に習熟しなくてもゲームの制作ができるように設計されており、プログラミングや3DCGを作成したことがないユーザーでもアイディアさえあればいきなりゲームを制作できるのが特長。親切なチュートリアルが用意されているので、基本的な操作もすんなりと覚えられるだろう。

共有されたゲームをプレイ
簡単な操作でゲームを作成

 たとえば、3Dマップを作成する際は何もない3Dフィールドをドラッグするだけで平原や山を作成可能。また、地形の上をドラッグして植物を生やすことも可能なほか、作成した地形に川を通したり洞窟を掘ることもドラッグのみで行える。ドラッグするだけで、まるで魔法のように地形が現れるのは圧巻で、大木が生えている下に洞窟を掘ると天井から根が下がってくるなど細かいディティールまで自動で作成可能。

 キャラクターは、人間やモンスター、動物などさまざまなものが用意されており、その動きは条件と結果をジグソーパズルのように組み併せてプログラミングできる。たとえば、“[W][A][S][D]キーを押した”際に“キャラクターを前後左右へ移動させる”といった指定が可能なほか、さまざまな条件と動きが組み合わされたテンプレートから選んで敵の動きを設定することも可能。

 他のユーザーが制作したゲームは、ただプレイするだけでなく改造して新たなゲームを制作することが可能。また、キャラクターやオブジェクトは購入したり、本ソフト内の実績をポイントとして消費して追加できる。

 本ソフトは、FPSや3Dアクションゲームを制作することに向いているが、工夫次第ではパズルゲームやレースゲームなども制作でき、実際にユーザーが制作した多種多様なゲームがすでに公開されている。

 なお、編集部にて試用したところ、日本語入力システムでの日本語入力ができない場合があったので注意。

ソフトウェア情報

「Project Spark」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 8.1(x86, x64)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.8.40930.2(14/10/09)

(長谷川 正太郎)