レビュー
デスクトップ・モバイルの見栄えを同時にチェックできる開発者向けブラウザー「Blisk」
エミュレーションする端末の切り替えやスクロールの同期といった機能も搭載
2016年8月10日 16:55
「Blisk」は、「Chromium」ベースの開発者向けWebブラウザー。本ソフトの公式サイトからベータ版を無償でダウンロードできる。
本ソフトはWeb開発のスピードとテスト品質を高めるために開発された、開発者のためのWebブラウザー。「Google Chrome」や「Opera」もベースとして利用しているクロスプラットフォーム対応のオープンソースWebブラウザー「Chromium」をベースとしており、現在のところWindows/Macで利用可能(Windows版の対応OSはWindows 7/8/8.1/10)。また、Linuxへの対応も計画されているという。
「Blisk」の最大の特徴は、デスクトップから見た場合とモバイルで閲覧した場合のWebページのデザインを同時にチェックできること。モバイル端末のエミュレーターのパネルが組み込まれており、アドレスバーへURLを入力すると、デスクトップとモバイル両方のWebページが表示される仕組みだ。
このエミュレーターには歴代のiPhoneやiPad、有名なAndroid端末がプリセットされており、アイコンをクリックするだけで簡単にエミュレーションする端末を切り替えることが可能。また、スクロールを同期する機能も搭載しており、デスクトップのWebページをスクロールすると、モバイルのWebページの方もスクロールされる。もちろんその逆も可能だ。
そのほかにも、ソースコードの変更を検知してWebページを自動更新する機能などを搭載。ベースが「Chromium」なので、Web開発ツールなども「Google Chrome」とほぼ共通となっており、「Google Chrome」に慣れたユーザーなら違和感なく利用できるだろう。本格的なWebアプリケーションを開発するプログラマーだけでなく、“WordPress”でブログを構築していて、ブログをデスクトップ・モバイル両対応のデザインにしたいといったユーザーにも適している。
なお、本ソフトはあくまでも開発途上のベータ版として提供されている。今後はWebページの解析やスクリーンショットの撮影、バグトラッカーやプロジェクト管理システムとの統合といった機能が盛り込まれる予定とのことなので期待したい。
ソフトウェア情報
- 「Blisk」Windows版
- 【著作権者】
- The Blisk Authors
- 【対応OS】
- Windows 7/8/8.1/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.60.2491.72(16/08/01)