レビュー

150種類以上の書庫形式に対応したオープンソースの解凍ツール「PeaExtractor」

多機能解凍・圧縮ソフト「PeaZip」の解凍専門版。3ステップのシンプルな操作が魅力

「PeaExtractor」v1.1

 「PeaExtractor」は、150種類以上の書庫形式に対応したオープンソースの解凍専門ツール。Windows/Linux/ReactOSおよび「Wine」環境などに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。

 本ソフトは、オープンソースの解凍・圧縮ソフト「PeaZip」を解凍専用にしたもの。「PeaZip」は2ペインのエクスプローラー型になっており、ファイラーとしてもなかなかの高機能だが、“書庫の解凍さえできればよい”というユーザーにとっては「PeaExtractor」の方がシンプルで使いやすいだろう。対応フォーマットの豊富さは「PeaZip」ゆずりで、メジャーではないがときどき見かける7Z/ACE/ARC/RARといった書庫の解凍にもしっかり対応している。

シェル統合機能

 「PeaExtractor」の解凍処理は、3ステップにまとめられている。

 まず、ステップ1で解凍する書庫ファイルを指定する。メインウィンドウへのドラッグ&ドロップがもっとも簡単な方法だ。シェル統合機能を利用して、ファイルのダブルクリックや右クリックメニューから解凍処理を始めてもよい。

 次に、ステップ2で解凍先のフォルダーと、解凍先に同名のファイルがあった際の挙動を選択する。同名ファイルがあった際の挙動は、解凍ファイルのリネーム、既存ファイルのリネーム、上書き、スキップの4つから選ぶことが可能。書庫ファイルにパスワードがかかっている場合は、ステップ2で入力しておこう。

 最後のステップ3では、解凍処理の進捗が表示される。この画面はタブ切り替え式になっており、レポートやコンソールのコマンドなどが閲覧可能。[Option]タブでは解凍処理が完了した際に出力フォルダーを開いたり、完了後にWindowsをシャットダウンするといったオプションを指定できる。

ステップ2
ステップ3
メニューからユーザーインターフェイスを英語以外の言語へ切り替えることが可能

 なお、「PeaZip」と同様、メニューからユーザーインターフェイスを英語以外の言語へ切り替えることが可能。日本語にも一部対応しており、メッセージなどを日本語化することができる。

ソフトウェア情報

「PeaExtractor」
【著作権者】
PeaZip srl
【対応OS】
64bit版を含むWindows 2000/XP/Vista/7/8など
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
1.1(15/03/22)

(樽井 秀人)