レビュー
祝正式公開!新顔Webブラウザー「Vivaldi」はマルチディスプレイでも便利
柔軟なカスタマイズで自由なレイアウト、タブ飛ばしにも注目
(2016/4/11 05:05)
4月6日、「Opera」の血をひくWebブラウザー「Vivaldi」が正式に1.0となった。筆者はベータ版からずっと使っていたので、早速アップデートしてみた。
筆者が「Vivaldi」好きな理由は2点、大量のタブを扱いやすいことと、マルチディスプレイで便利に使えること。筆者は6画面のマルチディスプレイで執筆しているのだが、「Vivaldi」だとUIを細かくカスタマイズできるので、便利なのだ。
今回は、『祝・正式公開』ということで、“マルチディスプレイと「Vivaldi」”をテーマに簡単なレビューをお届けしたい。
その1:“Web表示エリア”と“タブバー・メモエリア”を分離して広い画面に
「Vivaldi」ではタブバーを設定次第で上下左右どこにでも配置できる。
他のブラウザーではタブバーを上部に表示していたのだが、「Vivaldi」ではブラウザーの左側に表示し、ディスプレイをまたいで表示させている。中央のディスプレイは表示エリアに専念し、タブは左側のディスプレイにはみ出ているというわけ。これがなかなか使い勝手がいい。
また、「Vivaldi」は“パネル”という狭いエリアにWebページやメモを表示できるのだが、この部分も左側に設置。ディスプレイをまたがせるとさらに省スペースになる。
その2:大きくなった表示エリアを活用する
このように純粋に表示エリアを大きく取る場合、2つの活用法がある。
文字が細かい場合、思いっきり拡大して、椅子の背にもたれかかったまま作業するスタイル。集中する際は、複数のWebページを表示させてばりばり情報収集することが可能。「Vivaldi」はタブスタックという機能でタブをまとめられ、ウィンドウ内に並べて表示できるのだ。
その3:メニューひとつでタブを別ウィンドウに
もうひとつの便利機能が、メニューからのタブ移動だ。
複数の「Vivaldi」を起動している状態で、タブを右クリックし、[移動]項目から移動先を選ぶことで別ウィンドウへタブを飛ばすことができるのだ。この機能、マルチディスプレイで複数の「Vivaldi」を起動している人にとっては超絶便利。
従来は、URLをコピーし、新規タブに貼り付けていたのだが、右クリックメニューから一瞬で行えるのだ。筆者は常に2~4枚の「Vivaldi」を起動しているので、この機能は大歓迎。移動すると、元の「Vivaldi」からはそのタブが消え、移動先に追加されたうえ、アクティブになる。
なお、マルチディスプレイで複数の「Vivaldi」を開いている場合、終了させる順番にも気を遣いたい。
筆者の場合、メインの作業画面(中央下)や右上のSNS用(右上)を先に閉じ、情報収集用(中央上)を最後に閉じている。ウィンドウのサイズや表示位置を記憶させ、次回起動時に細かい調整をしないで済むようにするためだ。2枚目以降の「Vivaldi」を起動する際は、[Windows]+矢印キーでさくさくと再配置すればいい。
安定性と動作速度が向上していい感じの正式版「Vivaldi」、マルチディスプレイユーザーにも便利な機能が充実しているので、是非試してみることをオススメする。