レビュー
入力中の日本語テキストに間違いがないかをリアルタイムでチェックできるChrome拡張
オープンソースのテキスト校正ツール「textlint」を「Google Chrome」で手軽に
(2016/4/19 14:44)
「textlint: 文章チェッカー」は、入力中の日本語テキストに間違いがないかチェックしてくれる「Google Chrome」用の拡張機能。編集部にてWindows 10上の「Google Chrome」v50.0.2661.75で動作を確認した。“Chrome ウェブストア”から無償でダウンロードできる。
本拡張機能は、オープンソースのテキスト校正ツール「textlint」を「Google Chrome」で手軽に利用できるようにしたもの。たとえば、引用符(「」)が対になっていなかったり、同じ文章で“ですます”と“である”が混在しているといった機械的にチェック可能な文法ミスを洗い出すことができる。Webブラウザーでメールを書いたりブログを書く機会の多いユーザーはぜひ試してみてほしい。
利用するには、まず拡張機能のボタンを押す。するとポップアップが現れるので、そこで対象となるテキストのタイプを選択し、[文法のチェックを開始]ボタンを押そう。すると、“textarea”要素に記述されたテキストがリアルタイムで校正され、問題のある部分が赤くハイライトされるようになる。このハイライト部分にマウスカーソルを移動させると、問題の詳細をツールチップで確認することが可能。ふたたび拡張機能のボタンを押せば、ポップアップで問題点の一覧をチェックすることもできる。Wikiやブログの記法として最近採用されることの多い“Markdown”記法に対応しているのもうれしいポイントだ。
さらに[自動修正]ボタンを押せば、機械的に修正可能な軽微な問題を自動で修正することが可能。たとえば、テキストのタイプを“日本語の小説の文書”に設定しておけば、“パラグラフの最初に全角空白を挿入する”などといった一般的な小説の作法に従ってテキストの体裁を整えてくれる。
なお、本家の「textlint」はプラグインでルールの追加・削除が行えるが、本拡張機能はインストールの簡略化と日本語対応のため、あらかじめプリセットされたルールしか利用できないので注意。ルールを個別にON/OFFすることは可能で、文法のチェックを開始する際にテキストのタイプとして“カスタム文書”を指定すれば、拡張機能の設定画面でカスタマイズしたルールを適用することができる。
ソフトウェア情報
- 「textlint: 文章チェッカー」
- 【著作権者】
- 入出もなど 氏
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.3.0(16/03/14)