レビュー
「Visual Studio Code」に日本語テキストの校正機能を追加する拡張機能「テキスト校正くん」
「Visual Studio Code」でドキュメントもブログも書いてしまう人に是非お勧め
2020年4月13日 06:45
「テキスト校正くん」は、日本語テキストの校正を行ってくれる「Visual Studio Code」向け拡張機能。“Visual Studio Marketplace”から無償でダウンロードできる。なお、編集部にてWindows 10上の「Visual Studio Code」v1.43.2で動作を確認している。
本拡張機能を利用すると、「Visual Studio Code」に「Microsoft Word」のような校正ツールを追加することが可能。「Visual Studio Code」でテキストファイルやMarkdownファイルを開くと自動でテキストのチェックを行い、問題のある個所に波下線でマーキングしてくれる。問題の詳細は、マーキング部分にマウスカーソルを移動させるとツールチップで表示される。[Ctrl]+[Shift]+[M]キーで[問題]パネルを開いて、ドキュメントで発見された問題点を一覧することも可能だ。
「テキスト校正くん」で校正可能な項目は、以下の通り。不要なチェック項目があれば、設定画面([Ctrl]+[,]キー)の「テキスト校正くん」セクションで個別に無効化できる。
- 「ですます」調と「である」調の混在
- ら抜き言葉
- 二重否定
- 同じ助詞の連続使用
- 同じ接続詞の連続使用
- 逆接の接続助詞「が」の連続使用
- 全角と半角アルファベットの混在
- 弱い日本語表現の利用(~かもしれない)
- 読点の数(1文に4つまで)
- ウェブの用語や名称の表記統一(Javascript→JavaScript、Github→GitHub等)
- 漢字の閉じ方、開き方(下さい→ください、出来る→できる等)
より詳細なコントロールを望むならテキストの静的解析ツール「textlint」に日本語向けのルールを追加して利用するべきだが、「テキスト校正くん」にプリセットされているルールでも十分役立つ。なにより、拡張機能をインストールするだけですぐに使い始められるのは手軽でよい。
「Visual Studio Code」を愛用しているプログラマーのなかには、プログラムのコーディングだけでなく、ドキュメントやブログの執筆も「Visual Studio Code」で済ませている人が多いのではないだろうか。もしちょっとしたミスを減らしたい、もっと読みやすい日本語にしたいと思っているのなら、本拡張機能を是非お勧めしたい。
ソフトウェア情報
- 「テキスト校正くん」
- 【著作権者】
- (株)ICS
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.2.3(19/10/29)