やじうまの杜
文書ファイルをD&Dするだけのシンプルな文書校正ツールが「はてブ」で話題に
社内向けに作られたツールを一般開放。Windows/Mac版が無償で利用できる
2021年5月10日 06:45
“やじうまの杜”では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
社内向けに作られたという文書校正ツール「proofreading-tool」が一般公開され、GWの「はてなブックマーク」で話題になっていました。対応OSはWindowsとMacで、オープンソースプロジェクトとして「GitHub」でホストされています。ライセンスは「GNU General Public License v3.0」。
作者によると、「PR用の文章を人力でチェックする工数が重くて、めっちゃ残業が発生している。なんとか自動化できないか」との依頼を受けてちゃちゃっと作られたとのこと。校正したい文書ファイルを、文書校正ツールのウインドウ上にドラッグ&ドロップするだけのシンプルな操作がウリです。対応するファイル形式は以下の通り。
- DOCX
- PPTX
- XLSX
- HTML
- TXT
- EPUB
「textract」というツールで「Microsoft Office」ドキュメントなどからテキストを抽出し(PDF文書では「xpdf」を利用)、それをテキスト校正支援ツール「textlint」でチェックする処理を「electron」でGUI化しただけだそうですが、コマンドラインツールには慣れていないユーザーにとってはそれがありがたい。カスタマイズ性はあまり高くないですが、必要十分といった感じです。こういうツールを部外者にも開放してもらえると、大変助かりますよね。
Windows環境の場合、リリースページから「proofreading-tool-setup-***.exe」というインストーラーをダウンロードし、実行するだけ。まだダウンロード数が少ないためか、マルウェア検知機能「Smart Screen」フィルターにブロックされてしまいますが、解除すればOKです。挙動に不審なところも見当たらず、問題なく利用できるでしょう。