杜のAndroid研究室
第141回
定番の3DベンチマークソフトのAndroid版「3DMark」
SF風の映像を再生してテスト。ほかの機種との性能比較も可能
(2013/4/24 10:41)
『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、Android端末のグラフィックや物理演算の性能をテストできるベンチマークツール「3DMark」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。
定番ベンチマークソフトのAndroid版が登場
「3DMark」は、フィンランドのFuturemark Corporationが提供するベンチマークソフト「3DMark」のAndroid版。“3DMark”シリーズは、Windowsで定番の3Dベンチマークソフトとなっており、最新版からは初めてWindows以外のプラットフォームにも対応し、異なるプラットフォームのデバイス間でのスコア比較が可能となった。すでに公開されているWindows版、Android版のほか、iOS版とWindows RT版も公開される予定。
Windows版の3DMarkでは無償版のほか、設定のカスタマイズや商用利用などが可能な2種類の有償版が用意されているが、Android版は無償版のみが提供されている。また、Windows版には“Fire Strike”、“Cloud Gate”、“Ice Storm”という3種類のテスト群が用意されているが、Android版では“Ice Storm”のテスト群のみが利用可能。なお、“Ice Storm”には、標準の“Ice Storm”のほか、より高負荷なテストを実行できる高解像度版の“Ice Storm Extreme”というプリセットが用意されている。
3部構成のテストを連続で実施し、各スコアと総合スコアを表示
起動画面で[Ice Storm]または[Ice Storm Extreme]ボタンを押すとテストを開始でき、テスト用の映像が再生される。“Ice Storm”と“Ice Storm Extreme”の映像の内容は同じで、宇宙空間で戦闘機が乱れ飛んだり、四足歩行のロボットがビームを放つといったSF風のもの。はじめに約2分15秒のデモムービーが音声付きで再生され、続いて、音声のないテスト用映像が再生されるようになっているが、設定画面でデモムービーの再生をOFFにして、すぐにテストが実施されるように設定することも可能。
テストはグラフィック性能を測定する“Graphics test 1”および“Graphics test 2”、物理演算性能を測定する“Physics Test”という3部構成となっており、それぞれのローディング画面を挟んで各30秒ずつのテストが連続で実施される。
テストが完了すると結果画面が表示され、“Ice Storm”または“Ice Storm Extreme”の総合スコアを確認できるほか、グラフィックと物理演算の個別のスコアや、各テスト時におけるフレームレートも確認可能。スコアやフレームレートの右側には、自分と同じ機種を使って他のユーザーが測定したスコアの平均値が表示されて比較でき、とくに高いスコアや低いスコアを出したときには“+”、“-”といった記号も表示される。また、総合スコアの値は[Share]ボタンからSNSへの投稿やメール送信が可能。
スコアの履歴やハードウェア情報を確認でき、他機種との比較も可能
画面上部で[MY DEVICE]タブを選択すると、これまでに実施したベンチマークの履歴を確認可能。“Ice Storm”と“Ice Storm Extreme”の最高スコアを確認できるほか、スコアの推移を一覧表示や折れ線グラフで確認できる。また、自分が使用している端末のハードウェア情報も閲覧でき、ディスプレイサイズやチップセットの種類、カメラの画素数などを確認することが可能。
また、[DEVICE CHANNEL]タブでは、3DMarkを使って世界中で測定されたさまざまな機種の情報を閲覧可能。“Ice Storm”や“Ice Storm Extreme”の平均スコアの高い順に一覧表示したり、キーワードで検索して特定の機種の平均スコアを確認できる。各機種を選択すれば、ハードウェア情報などを詳しく閲覧できるほか、自分の機種と比較して平均スコアやスペックの優劣を“+”、“-”の記号や色で確認することが可能となっている。
- 【著作権者】
- Futuremark Corporation
- 【対応OS】
- Android 3.1以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.0.1-949(13/04/17)