杜のVR部
第28回
手描き風のかわいい世界を冒険するほのぼの系3Dアクションゲーム「Lollihop」
VRゲームはグラフィックの追求だけがすべてではないことを痛感させられる手触り感
(2015/6/2 13:31)
Oculus RiftをはじめVRで体験するゲームは、往々にして現実とも見紛う美しいグラフィックでなければならないと考えてしまう人もいるかもしれない。確かにUnity 5やUnreal Engine 4といったゲームエンジンの進化により、現実にも近い美麗なグラフィックを実現することは低コスト化している。
しかし勘違いしてはいけないのは、“VR=現実の再現”ではないということだ。VRは、完全に作り物だとわかる世界でもいい。だがそんな世界でも、プレイヤーが現実ではないその世界にいると感じてしまう、それこそが没入感だ。
今回紹介するOculus Rift向けゲーム「Lollihop」は、かわいい手描き風の世界が舞台で、動物が主人公の3Dアクションゲーム。わずか10分くらいでクリアできる短い体験だが、没入感が高く、非常に楽しい。筆者がここ最近プレイした、家庭で楽しめるVRゲームの中では一番面白かったかもしれない。それはなぜなのか、内容を紹介しながらお伝えしていこう。
手描き風ですべてがかわいく、のんびりした異世界
「Lollihop」の舞台は空に浮かぶ不思議な世界。キャラクターや背景などは、すべて手描き風の3Dグラフィックで描かれている。とにかくかわいいというのが筆者がプレイした印象だ。
主人公はペロペロキャンディー型のラケットを持った鹿のような動物。この動物を動かして、ゴールを目指すのがこのゲームの目的だ。敵として登場する羊もかわいいことこの上ない。
なお、プレイヤーの視点はキャラクターの後方。ゴールは奥にあるので、縦長のステージを奥に向かって進んでいくことになる。カメラの位置がかなり絶妙で、近すぎず遠すぎず、そして一切酔わないゆっくりとした速度で移動していく。
シンプルな操作の王道3Dアクション
アクションゲームとは言っても、操作も非常にシンプル。NINTENDO64用の『スーパーマリオ64』を思わせる、王道なアクションゲームという感覚だ。なお、キーボードとゲームパッド両方に対応しているが、Oculus Riftを装着してプレイするゲームなので、ゲームパッドでのプレイをお勧めしておきたい。
アクションは移動以外では、ジャンプおよびラケットを横か縦に振るくらい。ステージを進んでいくにあたっては、このラケットが必要不可欠。便利アイテムとして色々な用途に使いながら進んでいくことになる。
たとえば羊に向かってラケットを横に振ると、羊をラケットに捕まえることができる。しかも同時に何匹も捕まえられるので、羊を一度に沢山捕まえてモコモコ……なんていう遊びもできてしまう。ちなみにラケットにくっついた羊は、縦に振ると遠くに飛ばすことができる。
また、ラケットを緑色の物体にくっつけて、高いところに登ったり、移動することもできる。ジャンプしながらタイミングよくラケットを振ろう。
プレイ動画をぜひ見ていただきたいが、BGMは決してほのぼのしたローテンポな曲ではない。テンポの良いダンス系ミュージックだ。ゲームの雰囲気にマッチしていて、ついノッてしまう。
このゲームがVRゲームとして面白いのは、紹介してきたような手描き風のグラフィック、絶妙なカメラワーク、まったりとしたアクションといった要素によって、“このほのぼのとした世界にいるという確かな感覚”があると思わせるからだ。
短い体験ではあるが、現実を忘れられるほのぼのな世界観にぜひ浸ってみていただきたい。
ソフトウェア情報
- 「Lollihop」
- 【著作権者】
- Samuli Jaaskelainen 氏
- 【対応OS】
- 64bit版のWindows Vista/7/8
- 【対応ハードウェア】
- Oculus Rift DK1/DK2
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.1
評価PCスペック(参考)
- マウスコンピューター G-Tune NEXTGEAR-NOTE i790SA1
- 【CPU】
- Core i7-4700MQ 2.40GHz
- 【メモリ】
- 16GB(増設)
- 【グラフィックボード】
- GeForce GTX870M
- 【fps】
- 75fps
- 【ヘッドホン】
- Creative Sound Blaster EVO Zx
- Lollihop | Apps | Oculus VR Share (Beta)
- https://share.oculus.com/app/lollihop