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Microsoft、「TypeScript 2.0」を正式公開

「npm」経由で入手可能。「Visual Studio」用のプラグイン「TypeScript Tools」も

「TypeScript」公式ブログでのリリース

 米Microsoft Corporationは22日(現地時間)、スクリプト言語「TypeScript」の最新版「TypeScript 2.0」を正式公開した。

 「TypeScript」は、Webで広く使われているプログラミング言語「JavaScript」へ静的型付け機能などを追加して、「JavaScript」が苦手としてきた大規模開発などの用途へ対応させた言語。ソースコードは「JavaScript」へコンパイル(変換)して利用する仕組みになっており、「JavaScript」をサポートする環境で広く利用することができる。オープンソースで開発されており、ソースコードは“GitHub”でホストされている

 2014年に「TypeScript 1.0」がリリースされて以降も継続的に改善されており、コンパイラーの刷新による大幅なパフォーマンス改善(v1.1)や、ES2015/ES6といった次世代JavaScript規格のサポート(v1.4/1.5)、型システムのさらなる改善とメジャーライブラリのサポート(v1.6/1.7/1.8)が進められてきた。

 最新版となる「TypeScript 2.0」では、型定義ファイル(.d.ts)を簡単に取得する仕組みを新たに導入。非NULL型(Non-nullable Types)や“readonly”修飾子なども新たにサポートされた。また、制御フローの解析処理が強化され、非NULL型と組み合わせた複雑な条件でもより適切に型情報が取得できるようになっているという。

 なお、「Visual Studio 2015 Update 3」で「TypeScript 2.0」を利用する場合は、専用のプラグイン「TypeScript Tools for Visual Studio 2015」が利用可能。「Visual Studio Code」などのテキストエディターで利用する場合は、パッケージ管理システム「npm」経由で入手できる。

ソフトウェア情報

「TypeScript Tools for Visual Studio 2015」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 7/8/8.1/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.0.3.0(16/09/22)