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Adobe、2件のゼロデイ脆弱性を修正した「Adobe Flash Player」を定例外で公開

攻撃者にシステムを乗っ取られる恐れ

「Adobe Flash Player」v18.0.0.209

 米Adobe Systems Incorporatedは14日(現地時間)、「Adobe Flash Player」の最新版を公開した。今回のバージョンアップは、標的型攻撃への悪用コードが明らかになっている2件の脆弱性(CVE-2015-5122、CVE-2015-5123)を修正した緊急のセキュリティアップデートで、更新プログラムの適用優先度はすべてのプラットフォームで“1(すでに脆弱性を悪用した攻撃が確認されており迅速なアップデートが必要)”とされている。

 同社が公開したセキュリティ情報(APSB15-18)によると脆弱性の深刻度は同社基準で4段階中最高の“Critical”で、これらの脆弱性を悪用した攻撃が成功した場合、攻撃者にシステムを乗っ取られる恐れがある。そのため、同社では以下の最新版へのアップデートを推奨している。

  • 「Flash Player」デスクトップランタイム(WindowsおよびMac):v18.0.0.209
  • 「Flash Player」延長サポートリリース:v13.0.0.305
  • 「Flash Player」Linux版:(未リリース。12日の週に公開予定)

 「Adobe Flash Player」は、現在同社のWebサイトから無償でダウンロード可能。すでにインストールされている場合は、自動更新機能を利用してアップデートすることもできる。延長サポートリリースは何らかの理由で「Adobe Flash Player 18」を導入することが困難な環境を対象としたバージョンで、「Adobe Flash Player」のヘルプページからダウンロード可能。ただし、延長サポートリリースは8月11日以降「Adobe Flash Player 18」へ置き換えられるので注意したい。

 なお、「Internet Explorer 10」「Internet Explorer 11」用の「Adobe Flash Player」最新版は“Windows Update”を通じて提供される。また、「Google Chrome」用の最新版は同日付けで公開された「Google Chrome」v43.0.2357.134に同梱されている。バージョンはいずれもv18.0.0.209。

ソフトウェア情報

「Adobe Flash Player」Windows版
【著作権者】
Adobe Systems Incorporated
【対応OS】
64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/8.1
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
18.0.0.209(15/07/14)
「Google Chrome」Windows向け安定版
【著作権者】
Google Inc.
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8/8.1および64bit版の7/8
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
43.0.2357.134(15/07/14)

(樽井 秀人)