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コーディングAI「Gemini CLI」に拡張機能、外部ツールを追加してその専門家に
仕組みはオープン、「Figma」や「Shopify」など多くのパートナーがすでに参加
2025年10月9日 10:25
米Googleは10月8日(現地時間)、「Gemini CLI」に拡張機能(extensions)の仕組みを導入したと発表した。さまざまな外部ツールを「Gemini CLI」に接続し、ワークフローに直接取り込むことができる。
「Gemini CLI」は、同社の生成AI「Gemini」をコマンドラインインターフェイス(CLI)で扱えるようにしたオープンソースのAIエージェントだ。ライセンスは「Apache 2.0」。2025年6月からプレビューとして提供されており、個人の「Google アカウント」でログインして無償版「Gemini Code Assist」ライセンスを取得することで、追加費用なしに始められる。
「Gemini CLI」拡張機能の仕組みはオープンになっており、誰でも開発することが可能。すでに「Dynatrace」や「Elastic」、「Figma」、「Harness」、「Postman」、「Shopify」、「Snyk」、「Stripe」といったサービスが参加している。また、クロスプラットフォーム対応のUIフレームワーク「Flutter」や、アプリにAI機能を統合するためのオープンソースライブラリ「Genkit」でも、「Gemini CLI」拡張機能の提供がアナウンスされている。利用できる拡張機能は、ギャラリーサイトで確認可能。
インストールは簡単で、以下のコマンドを入力するだけだ。
gemini extensions install <GitHub URL or local path>
拡張機能は、MCPサーバーやコンテキストファイル(GEMINI.md)、複雑なプロンプトを簡単に呼び出すカスタムコマンドなどから成る。それぞれの拡張機能には“プレイブック”(playbook)が含まれており、AIがそれを参照して即座にツールを活用できるようになる仕組みだ。「Gemini」があまり知らないツールであっても、拡張機能を追加すればそれに関する知識を得て、データベースやデザインツール、CI/CD、セキュリティ、決済サービスといった専門分野での開発が可能となる。