ニュース
「EmEditor」v26.3が公開 ~物理メモリからあふれる巨大ファイルもほぼ瞬時に開ける「高速ビュー」を追加
AIとチャットは「MCP」コネクターに対応。使い方もAIに聞けばよし
2026年10月9日 10:20
Emurasoftは10月8日(日本時間)、テキストエディター「EmEditor Professional」の最新版v26.3を公開した。巨大ファイルを閲覧・分析するための「高速ビュー」モードが追加されたほか、AIとチャット機能が強化されている。
「EmEditor」は早くから巨大ファイルの扱いに注力しており、数GBクラスのファイルであっても軽快に開き、編集することができる。
しかし、PCに搭載されている物理メモリをはるかに上回るサイズを扱うときはやはり時間がかかり、PCの動作が遅くなってしまうことがあった。また、ログファイルやデータベースのダンプといった巨大ファイルを扱う場合は編集できなくてもよい、表示・検索・フィルター処理だけできればよいというニーズもあったようだ。
今回新たに導入された「高速ビュー」モードは、こうしたニーズに応えた機能だ。
このモードではファイル全体をメモリに読み込まず、「EmEditor」がバックグラウンドで必要な行の位置を調べ、表示しなければならない行だけを読み込む。巨大ファイルは書き換え禁止で、編集することはできないが、表示・検索・フィルター処理だけであれば省メモリで高速に行えるというわけだ。
「高速ビュー」モードでも利用可能な「EmEditor」の機能は、以下の通り。読み取り専用(リードオンリー)で分析だけを行うのであれば、これで十分と言えるだろう。
- 正規表現検索
- あいまい検索
- CSVモード(Pro版のみ)
- フィルター・抽出(Pro版のみ)
- 文書比較
- マクロ(Pro版のみ)
- プラグイン(Pro版のみ)
- AI機能(Pro版のみ)
同社が実施したテストによると、物理メモリよりはるかに大きなファイルでも、v26.2と比べて、開く操作や検索、フィルター、抽出が高速になったという。
テストには48.4GB・10億行のUTF-8ファイル(ASCIIランダムデータ)を使用。Windows 11とRyzen 9 7950Xの環境で、利用可能な物理メモリを16GBに制限して測定している。
- 開く:30.2秒 → 6.61秒(4.57倍)
- 「abcde」を検索(一致数のカウント):37.0秒 → 7.64秒(4.84倍)
- 「abcde」でフィルター:69.6秒 → 7.53秒(9.24倍)
- [検索]ダイアログ ボックスで「abcde」を抽出:103秒 → 9.70秒(10.6倍)
- 「[a-c]{5}」を検索(正規表現、一致数のカウント):198秒 → 124秒(1.60倍)
「EmEditor v26.3」では[高速ビュー モードを有効にする最小ファイル サイズ](既定は4,096MB)より大きなファイルが自動で「高速ビュー」モードで開かれ、その旨が通知される。通常のモードとの切り替えは、[編集]メニューの[高速ビュー]から行える。
また、AI関連では「MCP」(Model Context Protocol)コネクターがサポートされた。これを活用すれば、AIチャットを通じて「EmEditor」が他のサービスやデータと連携できる(現在はHTTPサーバーのみサポート。STDIOとSSEの接続には対応していない)。
さらに、AIが最新の「EmEditor」のヘルプページへアクセスできるように「EmEditor ヘルプ ページ」コネクターも追加。同社によると、このコネクターを利用することで、Web検索ツールを使う場合よりも的確な回答が得られたという。このMCPサーバーは、「ChatGPT」や「Claude」など、ほかのアプリでも利用できるという。
なお、AI機能を利用するには、「EmEditor」本体に加えて、「ChatAI」プラグインが必要。「Microsoft Store」版と新しいインストーラー版(MSIX)には「ChatAI」プラグインが同梱されているので、ユーザー側の対応は不要だが、旧来のMSIインストーラーを利用している場合は注意。
古いインストーラーに対する更新は2027年3月に終了する予定とのことなので、今のうちに新しいセットアップ方法へ移行することをお勧めする。
「EmEditor Professional」は、Windowsプラットフォームで定番のテキストエディター。プラグインで機能を拡張できるのが特徴で、CSVデータを扱うための機能も非常に充実している。64bit版のWindows 8.1/Server 2012 R2以降に対応するシェアウェアで、7日間の試用が可能。試用期間後は、個人利用のみで一部機能の制限された「EmEditor Free」として利用できる。
ソフトウェア情報
- 「EmEditor Professional」
- 【著作権者】
- Emurasoft, Inc.
- 【対応OS】
- 64bit版のWindows 8.1/10/11およびWindows Server 2012 R2以降
- 【ソフト種別】
- 年額9,000円(税別、2年目以降は初年度の75%)など(試用期間後は、個人利用のみで一部機能の制限された「EmEditor Free」として使用可能)
- 【バージョン】
- 26.3(26/10/08)



















![1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座[第2版] 製品画像:4位](https://m.media-amazon.com/images/I/51skMJ-OVcL._SL160_.jpg)





