ニュース

「IntelliJ IDEA」のJava/Kotlin機能を「VS Code」や「Cursor」で、拡張機能がv1.0に

プレビューを卒業、初の安定版

「Java and Kotlin by IntelliJ IDEA」v1.0

 蘭JetBrainsは10月15日(現地時間)、「Visual Studio Code」向けの拡張機能「Java and Kotlin by IntelliJ IDEA」がv1.0に到達したと発表した。8月からプレビューされていたが、今回が初の安定版となる。

 「Java and Kotlin by IntelliJ IDEA」は、「IntelliJ IDEA」が備える「Java」および「Kotlin」の言語機能を「Language Server Protocol」(LSP)で提供する拡張機能。AIエージェントが実装作業の多くを担うようになり、開発者が手作業で使う機能は、宣言へのジャンプや参照の検索、コード補完、名前の変更などに絞られつつある。こうした機能をLSPで提供すれば、LSPに対応するさまざまなエディターで再利用できるうえ、エージェントからも直接呼び出せる。同社によると、処理が高速になり、同じ条件で安定した結果を得やすくなるほか、トークンの消費量削減にもつながるという。

 v1.0は「Cursor」チームとの緊密な協力のもとで開発されたとのこと。「Visual Studio Marketplace」に加え、「Open VSX Registry」でも提供されており、「Cursor」や「Google Antigravity」をはじめとする「Visual Studio Code」派生エディターでも利用できる。

 v1.0で提供されるおもな機能は、以下の通り。

  • Java、Kotlin、および両者が混在するプロジェクトのサポート
  • スマートなコード補完、コードナビゲーション、コード解析
  • リファクタリングとエディター支援
  • 「Maven」「Gradle」「Bazel」のサポート
  • 大規模プロジェクトやモノレポでも高速かつ安定した動作
  • テストランナーのサポート(現時点では「JUnit」)
  • エミュレートされたブレークポイントや非同期スタックトレースを含む強力なデバッグ機能

 本拡張機能のコード解析機能やクイックフィックスが、Red HatおよびOracleが提供する「Java」拡張機能と重複する点には注意したい。動作の重複や競合を避けるため、本拡張機能の利用中はそれらを無効化することが推奨されている。一方、Springチームの「Spring Tools」などとは問題なく併用できるという。

 今後のリリースでは、「Cursor」や「VS Code」のエージェントビューで動作するエージェントがコードを書く際も、LSPを直接呼び出せるようになる予定。また、「Claude Code」や「Codex」のようなターミナルベースのエージェントから「IntelliJ IDEA」のJava/Kotlin解析を直接呼び出す実験も進められており、こちらも近日中に発表される見込みだ。

 なお、v1.0で本拡張機能のプレビュー期間は終了し、今後は「IntelliJ IDEA Ultimate」または、それを含む「All Products Pack」のサブスクリプションが必要となる(30日間の試用が可能)。このライセンスはデスクトップ版の「IntelliJ IDEA」や「VS Code」系エディターなどで共通して利用可能。ただし、ライセンスは人間による利用を想定したもので、エージェントのみによる利用に関するライセンスモデルは今後発表される。