［スタート］画面のアカウント操作メニューがリッチな「アカウント マネージャー」に

現行版のWindows 11のプロフィールメニュー

　現行版のWindows 11では、［スタート］画面左下にあるプロフィールアイコンをクリックすると、［ロック］や［サインアウト］といったメニューへすばやくアクセスできるが、このメニューは「アカウント マネージャー」へアップグレードされる予定だ。

新しい「アカウント マネージャー」。メニューからパネルスタイルに

　新しい「アカウント マネージャー」はパネルスタイルで、アカウントのプロファイルイメージ、アカウントの種類（ローカルアカウント・Microsoft アカウント）、アカウントの管理画面へのリンクなどへアクセス可能。加えて、プロファイルやサインインに関する注意や特典が案内されるのが特徴だ。

　たとえばローカルアカウントの場合、「Microsoft アカウント」へのサインインが案内される。すでに「Microsoft アカウント」でOSへサインインしている場合も、「OneDrive」バックアップが構成されていなければ、バックアップの設定を完了するよう促すメッセージが表示される。

ローカルアカウントの場合、「Microsoft アカウント」へのサインインが案内される

「OneDrive」バックアップが構成されていなければ、バックアップの設定を完了するよう促す

　これらの案内を煩わしいと感じるユーザーはパワーユーザーを中心に多いと思われるが、設定忘れでファイルを失うトラブルを未然に防ぎたいというMicrosoftの親心だととっておくべきだろうか。

　ちなみに、現在の「OneDrive」無料ストレージは5GB。これを超えると上位プランへの契約が必要となりお金がかかってしまうが、データを失ってから後悔するよりはマシといえる。転ばぬ先の杖として契約してもよいだろう。執筆時現在の「OneDrive」ストレージの料金は以下の通りだ。

• Microsoft 365（無料）：5GB
• Microsoft 365 Basic（旧「OneDrive」100GBプラン）：100GB。年額2,440円
• Microsoft 365 Personal：1TB。デスクトップ版「Office」アプリなどもついて年額14,900円
• Microsoft 365 Family：1人当たり1TBで、最大6人（合計6TB）まで。デスクトップ版「Office」アプリなどもついて年額21,000円

　「Microsoft 365 Personal」「Microsoft 365 Family」の1TBストレージでも足りない場合は、最大1TBまで追加のストレージを購入できる。

「Microsoft 365 Personal」「Microsoft 365 Family」の1TBストレージでも足りない場合は、最大1TBまで追加のストレージを購入できる

　なお、新しい「アカウント マネージャー」パネルには［サインアウト］コマンドがみあたらないが、パネル右上のメニュー（［…］アイコン）を開けばアクセスできる。［ロック］コマンドは［スタート］画面右下にある電源メニューへ移設されるようだ。

「アカウント マネージャー」右上のメニュー（［…］アイコン）をクリックすると、［サインアウト］メニューへアクセスできる

［ロック］メニューは［スタート］画面右下にある電源メニューへ

　新しい「アカウント マネージャー」は米国時間7月25日にRelease Previewチャネルでリリースされた「Windows 11」Builds 26100.1297（KB5040529、バージョン 24H2）でロールアウトされた。大きな問題がなければ、近いうちに製品版へも導入されそうだ。