脱初心者!すぐに役立つショートカットキー
第13回
離席するときは絶対に押せ! [Windows]+[L]キー ~面倒なら「動的ロック」の活用を
2024年2月2日 14:39
ショートカットキーのなかでもあまり知られていなかったり、ぜひ知っておいていただきたいものを取り上げていく本連載。今回はOSをすばやくロック状態にする[Windows]+[L]キーを紹介します。
OSをロック状態にする[Windows]+[L]キー
オフィスやカフェで席から離れるとき、Windowsをロックしない人をときどき見かけます。しかし、これは大変危険な行為です。目を離した隙に個人情報を盗み見られたり、PCにイタズラをされるかもしれません。自分が恥ずかしい思いをするだけならばまだしも、作業中のプロジェクトが流出したり、社外秘のデータを盗まれるなどすれば、目も当てられません。取り返しのつかないことになる前に、離席時にはかならずOSをロックする癖をつけたいものです。
とはいえ、毎回[スタート]画面からデバイスをロックするのも億劫なところ。今日は、是非OSをロック状態にする [Windows]+[L]キー を覚えていただきたいと思います(「ロックのL」と覚えましょう!)。
Windowsのロック画面はPCの起動、サインアウト(アカウントの切り替え)、スリープからの復帰といったタイミングで表示されます。この状態ではパスワード(PIN、顔認証、指紋認証などを含む)を正しく入力しないとデスクトップにアクセスできないため、第三者に不正に操作されてしまう心配はありません。
また、セキュリティやプライバシー保護とは関係ありませんが、ロック画面は自分好みに壁紙をカスタマイズすることができるのも楽しいところ。「設定」アプリでロック画面の「Windows スポットライト」にしておけば、席へ戻るたびに世界中の美しい風景を楽しめます。家族や思い出の写真を飾っておいてもよいかもしれませんね。
なお、Windows 10/11のロック画面では天気を表示する機能も投入予定。こちらにも期待したいところです。
面倒なら「動的ロック」の活用を
OSをロックすることが大事だということがわかっていても、離席するたびに[Windows]+[L]キーを押すのが面倒だったり、押し忘れ・押し間違いが心配だという方もいるかもしれません。その場合は、OSに標準搭載されている「動的ロック」の活用をお勧めします。
「動的ロック」は、ユーザーがスマートフォンを手にPCの前を離れたら、PCをロックする機能です。皆さん、トイレに行くときでもスマートフォンは手放しませんよね? であれば、この機能さえセットアップしておけば、離席時にPCを操作されてしまうリスクをかなり減らすことができるはずでる。
この機能を利用するには、まず手持ちのスマートフォンをPCとBluetooth接続します。次に、「設定」アプリの[アカウント]-[サインイン オプション]ページへ進み、[その場にいないときに Windows でデバイスを自動的にロックすることを許可する]というオプションをチェック。しばらくして、Bluetoothペアリングしたスマートフォンが表示されたら準備は完了です。
もし「動的ロック」がうまく動作しない場合は、ユーザー操作がないときにデバイスをスリープ状態にするまでの時間をできるだけ短くするなどの対策がおすすめです。「設定」アプリの[システム]-[電源]ページで設定を変更できます。