レビュー
本当の残業代を取り逃さないためのAndroidアプリ「残業証拠レコーダー」
残業代を請求する際に、示談・裁判の証拠としても使える
2016年6月1日 15:49
「残業証拠レコーダー」は、GPSで労働時間を記録して残業代を推計しつつ、証拠としても残せるアプリ。労働基準法や示談・裁判の流れをもとに弁護士が設計しており、証拠としての価値にこだわっているのが特徴。Android 4.0以降に対応し、“Google Play”から無償ダウンロードできる。
初回起動時に表示される画面の[残業代概算シミュレーション]ボタンからは、GPSによる記録を始める前に、残業代を請求できるかや、法律上、請求できる残業代の概算額をチェック可能。給与や残業代の支給額、月間労働時間など、簡単な質問に答えるだけで結果を確認でき、続いてGPSを使用した労働時間の記録を開始することができる。
メールアドレスとパスワードを設定してユーザー登録し、ログインすることで労働時間の記録を開始可能。あらかじめ休日や始業・終業時刻などを登録し、地図上で勤務先を指定して登録すれば設定は完了。すると、GPSで位置情報を取得して、労働時間や残業時間を自動で記録することができる。なお、始業・終業時刻が決まっていないシフト制や変形労働時間制、フレックスタイム制にも対応している。
[ホーム]タブでは、今日・昨日の労働時間と休憩時間のほか、記録開始日からの残業代、法律上請求できる過去2年分の残業代の推計額を確認可能。また、[カレンダー]タブでは、1日・週間・月間のカレンダーに切り替えて、日々の労働時間の記録を確認できる。また、出勤・退勤時刻や休憩時間を手動で調整できる“労働時間メモ”機能も備えている。
本アプリで記録した労働時間のデータは、開発元の日本リーガルネットワーク社のサーバーに保管されており、実際に示談や裁判で残業代を請求する際に証拠として使うことができる。[ホーム]タブの[弁護士検索・証明書発行]ボタンからは、本アプリに登録している最寄りの弁護士を検索でき、残業代や解雇などについてメールや電話で相談可能。また、本アプリで記録した労働時間の証明書を弁護士に送ることもできる。ただし、本アプリ登録の弁護士に依頼した場合は証明書を無料で発行してもらえるが、それ以外の弁護士に依頼した場合は証拠保管手数料として54,000円がかかる。
このほか、[設定]タブで“常時追跡モード”をONにすると、15分ごとに位置情報を記録でき、直行直帰が多い場合などでも、正確な労働時間の証拠として残すことが可能だ。ただし、バッテリーの消費量が多くなるので電池切れには注意。また、[ホーム]タブの[本当にもらえるの?残業代Q&A]ボタンからは、残業代に関するさまざまな知識をQ&A形式で学ぶことができる。
ソフトウェア情報
- 「残業証拠レコーダー」
- 【著作権者】
- (株)日本リーガルネットワーク
- 【対応OS】
- Android 4.0以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.20(16/05/21)