レビュー
放物線グラフを変形させて二次関数を求める一風変わった数学ソフト「Parabooooola」
二次関数を学びたての生徒にお勧めしたい
2016年10月4日 18:17
「Parabooooola(ぱらぼーーーら)」は、グラフから二次関数を求める一風変わった数学ソフト。Windowsなどに対応するフリーソフトで、動作には「Java 7」以降のランタイムが必要。編集部にてWindows 10で動作を確認した。ベクターのライブラリページからダウンロードできる。
放物線のグラフを変形させると、それに対応する2次関数の数式を“y=ax^2+b(^2は2乗を表す)”の形でリアルタイム出力するソフト。入力した二次関数をグラフとして描画するタイプのツールならばありふれているが、その逆はフリーのオンラインソフトでは珍しいのではないだろうか。
グラフには“アンカーポイント”と呼ばれる点が1つ設けられており、これをドラッグすることで放物線を平行移動させることが可能。この“アンカーポイント”は初期状態で放物線の頂点にセットされているが、マウスの左右ボタンをクリックすることで放物線上を移動させることができる。たとえば縦(Y)軸との交点へ“アンカーポイント”を移動させてグラフを上下させれば、“y=ax^2+b”の“b”のみを増減させることができるだろう。
放物線の開き具合を調節するには、“アンカーポイント”以外の部分をドラッグ&ドロップすればよい。放物線を上下にドラッグして目一杯開けば、上に凸・下に凸を切り替えることができる。
どちらかというと教育向けのソフトで、二次関数を学びたての生徒がグラフと関数の関係を把握したいといった場合などに役立ちそうだ。頂点や切片の座標を表示する機能、数式をクリップボードへコピーする機能など、今後の機能充実にも期待したい。
ソフトウェア情報
- 「Parabooooola」
- 【著作権者】
- 和田 真次 氏
- 【対応OS】
- Windowsなど(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.00