REVIEW(11/11/16)

歴史的仮名遣いでの変換を支援するIME辞書「快適仮名遣ひ」

新字体版と正字体版の2種類が同梱、旧仮名遣いのままスムーズに文章を入力可能

Microsoft IME対応版の「快適仮名遣ひ」v7.02Microsoft IME対応版の「快適仮名遣ひ」v7.02

 「快適仮名遣ひ」は、歴史的仮名遣い(旧仮名遣い)での変換を支援するIME用辞書。Microsoft IMEおよびMicrosoft Office IMEに対応するフリーソフトで、作者によるとWindows XP/7上でその動作を確認したとのこと。作者のWebサイトからダウンロードできる。

 Windows用の日本語IMEは“現代仮名遣い”を前提に設計されているので、古文に使われている“歴史的仮名遣い”で文字をタイプ・変換したい場合、漢字は漢字のみで変換する必要があり、時間も手間もかかる。たとえば通常のIMEでは、歴史的仮名遣いの“読まう”を入力するために、“よまう”とタイプしてから変換すると“世舞う”などになってしまう。

 そこで「快適仮名遣ひ」を利用すると、歴史的仮名遣いのままスムーズに文章を入力できるようになる。本辞書はあくまで、歴史的仮名遣いでタイプした文字を歴史的仮名遣いのまま変換するためのものであり、現代仮名遣いを歴史的仮名遣いに変換してくれるものではないことに注意。

 新字体版と正字体版の2種類が同梱されており、インストールはIMEのプロパティ画面で行う。ただし、両方の辞書を同時に有効化することは避ける必要があり、両方をインストールした場合には、IMEのプロパティ画面でどちらか一方の辞書だけをチェックボックスでONにしよう。なお、どちらの辞書も通常のIME辞書と共存させることは可能。

「快適仮名遣ひ」MS-IME用

【著作権者】
歴史的仮名遣教室
【対応OS】
Windows XP/7
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
7.02

「快適仮名遣ひ」Office IME用

【著作権者】
歴史的仮名遣教室
【対応OS】
Windows XP/7
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
7.03

(中井 浩晶)