REVIEW(12/09/12)

自己解凍書庫を展開するだけ。手軽に「Cygwin」「Emacs」環境が手に入る「gnupack」

同梱の“cyg-pm”“apt-cyg”で“Cygwin”のパッケージをコマンドラインで管理可能

「gnupack」v10.00「gnupack」v10.00

「mintty」上の“bash”で“apt-cyg”コマンドを利用して「Python」をインストール「mintty」上の“bash”で“apt-cyg”コマンドを利用して「Python」をインストール

 「gnupack」は、自己解凍形式の書庫を実行するだけで「Cygwin」が利用可能になるソフトパッケージ。Windows XPに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 7での動作も確認した。現在、“SourceForge.JP”のプロジェクトページからダウンロードできる。

 「gnupack」には以下の実行ファイルが含まれており、解凍するだけでそのまま利用可能。とにかくてっとり早く“Cygwin”環境を手に入れたい人にはお勧めと言える。

  • mintty.exe
    “Cygwin”用のターミナルエミュレーター「mintty」を起動
  • emacs.exe
    テキストエディター「GNU Emacs」を起動
  • gvim.exe
    テキストエディター「Vim(GVim)」を起動

 また、“Cygwin”のパッケージを管理するスクリプト“cyg-pm”“apt-cyg”が含まれており、コマンドラインで簡単にパッケージを追加することができる。“cyg-pm”はPerlで実装されており高速かつ高機能だが、アンインストール機能を搭載していない。一方、“apt-cyg”はシェルスクリプトで実装されており、低速だが動作実績が豊富。また、プロキシ経由の通信やアンインストールにも対応するという違いがある。

テキストエディター「GNU Emacs」テキストエディター「GNU Emacs」

テキストエディター「Vim(GVim)」テキストエディター「Vim(GVim)」

 なお、「gnupack」自体もオープンソースとなっている。配布ライセンスはGPLv2。

【著作権者】
k.sugita
【対応OS】
Windows XP(編集部にてWindows 7で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
10.00(12/09/09)

(柳 英俊)