レビュー

録音した鼻歌をMIDI形式に変換してくれる「Pocket Recorder With Humming To Midi」

既存のWAVEファイルを読み込んでMIDIファイルへ変換することも可能

「Pocket Recorder With Humming To Midi」
“MidiView”ウィンドウ

 「Pocket Recorder With Humming To Midi」は、録音した鼻歌をMIDIファイルへ変換できるソフト。Windows XP/Vista/7/8に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、動作には.NET Framework 2.0が必要。

 利用するには、まずメインウィンドウの録音ボタンを押してマイクなどから鼻歌を録音したあと、鍵盤型の[Midi Viewer]ボタンを押す。すると音声がMIDI信号に変換され、“MidiView”ウィンドウ上に表示されるので、保存ボタンからMIDIファイルを保存すればよい。

 “MidiView”ウィンドウはピアノロールになっており、MIDIに変換されたメロディーを再生できるほか、MIDIファイルとして保存する音の感度を“感度”スライドバーで調節可能。“感度”スライドバーを調節すると保存されなくなるノートは赤色で表示される仕組み。また、MIDI変換されたメロディーを指定した外部MIDIシーケンサーで開くこともできる。

 メインウィンドウでは録音時にメトロノームが鳴るようにできるほか、録音した音声をWAVE形式で保存することが可能。また、[設定]ボタンから展開するポップアップからは、MIDIファイルに変換した際のテンポや、メロディーとして認識する音程の範囲、MIDIに変換する感度を指定することが可能。さらに、メロディーをCメジャーのスケールになるように矯正してMIDI変換するオプションも用意されている。

[設定]ボタンから展開するポップアップ

 加えて、既存のWAVEファイルを読み込んでMIDIファイルへ変換することも可能。ただし、モノラルのWAVEファイル以外には対応していないので注意。また、作者によると鼻歌は“た”でメロディーを歌うと認識しやすいとのこと。

ソフトウェア情報

「Pocket Recorder With Humming To Midi」
【著作権者】
Tamasub Lab 氏
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.1.5

(長谷川 正太郎)